ビートルズとすき焼き

秋の叙勲で「若大将」が旭日小綬章を受章なさったそうです。

「若大将」とは言わずと知れた、加山雄三さんのことですが、そういう受賞インタビューの際にも、加山さんは必ずビートルズとすき焼きを食べた話しをして下さって、我々にとっては、とても在り難い御方です。

さて、ビートルズが来日した1966年は、「若大将」としての加山さんの絶頂期です。その頃にビートルズのメンバーと面会しています。

当時は所属しているレコード会社が同系列で、日英のトップアーティスト同士。

「会社から“ビートルズと会いませんか?”と言われてね。でも当時はホントいきがってたから“いいよ!”って帰っちゃったんだ」

でも尊敬するお祖母さんの強い勧めもあって、結局宿泊先だった東京ヒルトンホテル(現在はザ・キャピトルホテル東急)を訪れたそうな。

部屋では約2時間半、すき焼きを食べたり、加山のアルバム「ハワイの休日」を聴いたり交流を深めたとか。

この時に5人で記念写真を撮ったそうですが、他の人間が一人も写り込まない状態で、4人と1枚の写真に納まっているのは世界で加山さんだけだと言います。へえ。

このように毎度インタビューですき焼きネタを出していただき、実に助かります、若大将。

なお加山さんは、現在「人生で最後」と題した全国ツアーのまっ最中。来年7月25日の東京・NHKホールまで、47都道府県を縦断し、計52公演があるとか。素晴らしいです。

今日は最後にクイズです。

1965年にスタートした映画「若大将」シリーズの中で、加山さんは老舗のすき焼き屋の坊ちゃんで、スポーツ万能で爽やかな「田沼雄一」として登場しますが、そのすき焼き屋の屋号はなんと言うでしょう?

3秒以内にお答え下さい。

(正解は明日の、このブログにて)

追伸、

一冊丸ごと「すき焼き大全」とも申すべき本が出ました。

タイトルは『日本のごちそう すき焼き』。11月19日平凡社より刊行されました。

この本は、

食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、

全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、

この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。

是非是非お求めください。

弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。

是非。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.755日連続更新を達成しました。

 

 

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)