ミシュランガイド東京2015
ミシュランガイド東京2015が発表され、弊店は「ビブグルマン」に入選しました。
「ビブグルマン」は、単価5.000円以下で星は付かないけれどコストパフォーマンスが高い調査員おすすめのレストラン、というものです。
単価5.000円以下のメニューは弊店には1アイテムしかないのですが、まあ、貰えるものを貰わない手はありませんから、在り難くいただいて参りました。
このガイドブックについて、とやかく批判する人が多いことは私も勿論知っています。曰く、
フランスのタイヤ屋に何が分かる?!
私も、これを盲信して、自分自身の感覚や馴染みの店との縁を軽んずるようになった日本人のことを情けなく思う一人ですが、それでもクチコミ・ランキングのサイトを盲信するよりは、はるかにマシでしょう。
フランスの方が独自の基準を持って、この国でガイドを作るのは自由と申すものです。それに、外国人が日本を旅行する場合に便利なのは間違いないことですね。
ですので、セレクション発表パーテイーに出て、セレモニーが進行する様子を眺めながら、私がつらつら考えましたのは、今時の日本の消費者に対する批判ではありませんでした。
私が思いましたのは、
私達日本人も、この逆ばりをやれば良いのではないか?!
やらねばならぬのではないか?!
ということでした。
ヨーロッパやアメリカで開業している、日本料理店を我々がランク付けするのです。
アジアの方が、もっとニーズがあるかもしれません。シンガポールでは和食店の開業バブルが起きているとか。
すき焼き屋の評価であれば、勿論喜んで私がお引き請けします。
評価されるばっかりが能ではありませんよね。
受け身はつまりません。
やりませんか、ブリヂストンさん!
なお本の発売は12月5日(金)からです。
現在はネット上にセレクションが公表されていますが、有料サイトですので、お金を払わないと読めません。知的財産で儲けるところは流石。
追伸、
一冊丸ごと「すき焼き大全」とも申すべき本が出ました。
タイトルは『日本のごちそう すき焼き』。11月19日平凡社より刊行されました。
この本は、
食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、
全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、
この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。
是非是非お求めください。
弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。
是非。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.739日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。