リタとすき焼き

おお、これで弊店も「マッサン」ブームに便乗できそうです。

竹鶴政孝の妻リタ(ドラマの役名は「エリー」)が、余市の自宅ですき焼きを出していた、という情報をgetしました。

まあ、getと言っても、『女性自身』の請け売りですけどね。

師走に入り、弊ブログでは請け売り率が上昇しておりますが、ひらにお赦し下さいませ。

さてさて、この情報のネタ元は、

「山下(旧姓・三浦)マス子さん(91)。太平洋戦争の開戦が目前にせまった昭和15年、山下さんは16歳で、“マッサン”こと政孝が興した大日本果汁(後のニッカウヰスキー)に入社。寿退社する22年まで事務員として働いた。」

「自宅から会社まで、4キロほどの道のりを毎日徒歩で通勤していた山下さん。「雪深い道を歩くのは大変だろう」と気遣った政孝とリタは、冬の間、山下さんを工場内にあった自宅に泊めた。」

「よくいただいたのは土瓶蒸し。まつたけのね。あのころは山に入れば、割と簡単に採れたんじゃないですかね。それとすき焼きをごちそうになったのを覚えています。リタさんは食材の盛りつけにこだわりがあって、キレイに扇の形にねぎなんか並べていましたね」

すんばらしい。

しかし、この話しは、この後戦時中のリタの苦労話しへと転じてしまい、すき焼きについての言及は、もうありません。

すき焼きを酒肴にして、ウイスキーを飲んだのか?

小樽ならではの具材は入れたのか?

とか、知りたいんですけどねえ・・・

ドラマの中で、すき焼きの場面をやってくれないかなあ、NHKさん。

受信料割り増しで払いますよ。

追伸、

一冊丸ごと「すき焼き大全」とも申すべき本が出ました。

タイトルは『日本のごちそう すき焼き』。11月19日平凡社より刊行されました。

この本は、

食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、

全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、

この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。

是非是非お求めください。

弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。

是非。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.751日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)