ブーム
今年は、すき焼きが「ブーム」だそうです。
この数年飲食業界ではトマト鍋・カレー鍋などの“変わり鍋”が、毎年のように「ブーム」と言われて来ました。
「今年は××鍋」っていう感じで、誰かが発信してきたのだと思われます。
まあ、アッシには何の関わりも関心も無いことでござんす。
その業界で、今年の「ブーム」はすき焼き・しゃぶしゃぶだと報じられています。
へえ~そうなんですかあ。
その理由ですが・・・
■その1―肉食ブーム
この数年やれ「赤身肉」やれ「熟成肉」やれ「塊肉」と言われています。弊店はそんな流行りには全く関係無く、ずっと「赤身肉」「熟成肉」をやってますけどね。
■その2―ゲストに喜ばれやすい
すき焼きの店に招待すると「もてなし感がゲストに伝わりやすい」のだそうな。o-motenashiは2014の流行語でしたからねえ。
■その3―コストパフォーマンスがいい
「外食でのすき焼きやしゃぶしゃぶというのは、実はお得である。」
「浅草や神楽坂などのいい肉を驚くほどリーズナブルに提供してくれる店の場合、ヘタに家で肉鍋をやるより安上がりにすら思えてくる。」
おや。分かってたんですか!
ネットの口コミ・ランキングでは弊店の「コスパ」は従来とっても評価が低かったんですけど、あんなものを無視してちゃんと評価できる方がちゃんといたんですね。
でも2014に急に評価されるのは変な感じですね。ミシュラン・ガイドが和食の「ビブグルマン」(=5000円以下で食べられてコストパフォーマンスが高く、調査員お薦めのレストランのこと)を導入したからでしょうか。変な感じです。
ともあれ、アッシには何の関わりも無いことでござんす。
弊店では別にすき焼きのブームなどは全く無いですね。むしろ師走の選挙で景気は悪い感じ。
何の関わりも無いことでござんす。
追伸、
一冊丸ごと「すき焼き大全」とも申すべき本が出ました。
タイトルは『日本のごちそう すき焼き』。11月19日平凡社より刊行されました。
この本は、
食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、
全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、
この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。
是非是非お求めください。
弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。
是非。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.747日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。