大津島

山口県大津島の「回天記念館」を訪ねました。

「回天」とは言うまでもなく、太平洋戦争中の「人間魚雷」です。

魚雷を、人一人が乗れるように改造した「回天」は潜水艦に搭載されて、そこから敵艦に体当たり攻撃をしました。勿論生還を期すことはできません。

隊員達は、その特攻に出る前、壮行会ですき焼きを食べて、その後出撃して行くのが恒例だったと聞きます。

隊員達とすき焼きの話しは、以前このブログの5/23号に書きましたから、そちらをご覧いただきたいのですが、とにかく一度訪ねてみたいと思っていました。

そうしましたら、最近、国際観光日本レストラン協会の会合が広島であり、会合のついででは英霊に恐縮なことと思いましたが、思い切って、お訪ねすることにした次第です。

新幹線で徳山に着き、島に渡りますと、島の空気はいたって静かでしたが、記念館の館内は盛況。防衛大学の学生さんが研修に来ていました。

学生さんの間をぬって、すき焼きの話しの主人公・おしげさんに関する展示を拝見しました。

島の対岸の、かつて軍港の在った徳山にも行ってみました。

壮行会の料亭「松政」はわりあい駅の近く。残念ながらその後廃業してしまって、現在は駐車場でした。

日露戦争の総参謀長・児玉源太郎の銅像がたつ児玉公園にも行ってみましたが、その頃には、もう遅い時間です。

良い子は酒を飲む時間ですねえ。

瀬戸内と言えば魚。魚と言えば酒。

私もたまには魚を食べるんです。

名物の瓦蕎麦=熱した瓦の上に蕎麦が載せてある、も初体験。

うん、実に結構。心に沁みる酒でした。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.684日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)