パワースポット
「東都のれん会」の研修旅行で出雲大社を訪ねました。
六十年に一度の遷宮が去年終われましたが、「ご成婚」の影響なのか、大社を始め出雲ノ国の観光地は、どこも大盛況・大混雑でした。
パワースポット・ブームはまだ終わっていないのですねえ。
最近では「御朱印」を集めて周る女子会があるとかで、「御朱印」の受付には長い列が出来ていました。
最近、日本人の気分が変わったのかもしれません。
東日本大震災や、うち続く異常気象を目の当たりにして、自然を畏敬する感情が湧いてきた方が多いのかもしれません。
特に社長などをしておりますと、どうしても、
店と従業員を、どうか護り賜え。
という気分に成ります。
たまに祈らないことには、一年中不安な気持ちで過ごさねばなりませんから、神様に詣でることは精神衛生上良いことだと言えます。
特に私のような小心者の者には、そうした機能=まあ、鎮静剤のようなもの=は在り難いものです。
いったい、ギリギリの効率性を追求している社長さんなんてのは、内心どんな気分なのか、私には恐ろしくて恐ろしくて想像もつきません。
たった一人の従業員に店を任せている、その時間帯に何か天変地異が起きたら、一体どうなるんだろう!と思うと居ても立ってもおられないというのが、私あたりの神経なのですが、おそらく成長する会社の社長さんは神様など必要ないのでしょうね。
結局薬局、私は神様必要派です。
それだけに、神社の周りをあまり観光地っぽくして欲しくないです。
まあ、この話しは、浅草の人間が強く言える内容の話しではないですけどね。
話しは参拝した時の様子に戻りますが、出雲は神職の方が随分と親切でした。御垣内で我々に詳細に説明をして下さいました。
あそこは神聖な場所ですよね。ご本殿を前にして縷々説明して下さり、ちょっと驚きました。
なんでも出雲の遷宮は伊勢の遷宮と違って、作りかえではなく修理であるとか、本殿の軒の厚みには下から見た時美しいように、遠近法が知られいない時代に遠近法のような手法を使って作られたとか、説明して下さいました。
ふーん、へええ。
でも、
もう少し怖くして欲しいというか、虐めてもらっても良いような・・・
なんだかMっぽい気分。
あ、それは広島のミヤザワ先生だったか。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.702日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。