DoYouNiku?
Do you Niku?
と書いて、
どうゆう肉?
と読んで下さい。
お客様が肉を買い求める場合、当然どうゆう肉か気になる筈ですが、実際の、店頭での問答はチグハグなことが多いです。
お客様:この肉、おいしいの?
販売員:おいしいですよ!
お客様:どれが一番おいしいの?
販売員:みんなおいしいですよ!
お客様:どこがどう違うの?
販売員:こっちは松阪で、こっちは山形ですね・・・
・・・松阪とか山形とかは表示してありますから、読めば分かります。読めば分かることをまた言うのは、人様を馬鹿にしていると思われかねませんね。
それにこれでは結局どういう肉なのか、ちっとも分かりません。だから全然ダメです。
とりあえず、社内で「産地・ブランド禁止令」を出しました。産地を言ってごまかすのは×です。どういう肉かを答えないといけません。
まず、牛の誕生日と、と畜日を調べますと、肥育日数がわかります。
長く育てられた牛の場合は、「脂が甘いですよ」と表現します。そういう牛の脂は口の中で早く良く融けますから、それで甘いように感じるからです。
次に、と畜日から熟成具合が分かります。
4-5週間位しっかり熟成させた場合は、「赤身の味が濃いですよ」と表現します。そういう肉は、アミノ酸(=旨みの素になる物質)が増えているからです。
さらに言えば、どちらも消化しやすいですから、
「胃モタレしませんよ」とか
「年配の方に喜ばれますよ」と言うこともできます。
どういう方に向いている肉かを言うことは、産地を言うより余程分かり易いです。
産地については、有名かどうかということより、涼しい土地かどうかを考えます。寒冷地の生産者の方が、牛を丁寧に飼うことが多いからですね。
私達も、産地名の棒読みはやめて、丁寧にやりとりしないといけません。
ご来店の際は、是非是非、
DoYouNiku?とおたずねください!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.683日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。