養生

 先日テレビの情報番組が「喜寿の現役モデル」さんを特集していました。

 この方は河原日出子さんとおっしゃるそうですが、日本のファッションモデル草創期にモデルとなり、やがてトップモデルとして君臨、77歳の現在もなおクールでエレガントな美しさで人々を魅了しています。

 実際、とっても素敵な方です。

 その河原さんが、毎日昼食に肉を召し上がっている、とその番組は伝えていました。

 その番組を視た前日私は、あの有名な100歳の現役医師・日野原重明先生の講演を聞きましたが、日野原先生も、週7日の内2日がフィレステーキで、後の5日は魚を1本召し上がる、と言っておいででした。

 お年寄りでも、活動的な人にはタンパク質と脂肪が必要!と先生は力説されていました。

 ただし先生は野菜もたくさん召し上がります。特にブロッコリーには長寿のビタミンBがあるとかで必ず召し上がるとか。それから御飯は少な目。それが先生の夕食です。

 なんだか、肉食は養生だと感じさせるエピソードが続きます。

 そう言えば、今年の8月に私が大変お世話になっている御方が、腫瘍の摘出手術をされました。

 腫瘍そのものは良性で命に別状はないものの、結構大幅な開腹手術であったため、術後はやはり苦しかったそうです。

 気絶しそうに痛い、という話しを伝え聞いた私は、すき焼き用の肉を持っていくことにしました。事務所をお訪ねして、留守番の奥様に肉を預けて帰って来ました。

 それからしばらくして、その御方が仕事に復帰し、

 いやあ、あの肉のお陰で、傷の治り方が間違いなく早まりました!

と聞かされ、非常に嬉しく感じたのを覚えています。

 店でお客様と話していても、

 実はねえ、しばらく入院してたんだけど、退院できたので、精を付けに来たんだよ!

という話しを聞くことがあります。

 今時の医療は、薬と手術で治す、ということに成ってしまっていますが、食べて治す、という100年前の医療=養生のことも、馬鹿にしないで思い出しても良いのでは、と思ったりしています。

 末筆ながら、皆様の御健勝を祈念申し上げます。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて944日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)