広報

 以前のことですが、大学で経営学を専攻している学生さんが、

 老舗の御店の経営者の方の話しを聞きたい、

ということでやって来ました。その中で、

 どうやって店のスタッフのモチベーションを上げるか?

という議論になって、彼らが提案したのは、

 店の広報を、現場の仕事と兼任でやらせたら良い。

という案でした。

 なるほど広報をやってみたいんですね、要するに。

 でも、大変ですよお。

 だって、取材に来た人が聞くことは・・・

 明治時代のザクの具は、今と同じですか?とか、

 大正時代には、仲居さんを何人ぐらい雇っていたんですか?とか、

 太平洋戦争後の物の無い時代には、どうしていたんですか?とか、

そういうことを聞いてきます。

 本題の取材内容は、ごく定型の「お店紹介」だけの雑誌なのに、あんまり本題と関係ない昔のことに興味が湧くらしく、そういう質問が飛んできます。

 だから出版された雑誌の記事だけ見ると、広報と言っても、そんなに難しいことはなさそうだ、と思うかもしれませんが、実は違うのです。

 結局、弊店は専業のPRマネージャーとかを雇わず、私が自分で取材対応をやってます。

 忙しい中に、単なるデータのやりとりとか、校正とかの単純仕事をやるのは、ハッキリ申して、イラっとしますが、結局私が自分でやってます。

 いつかは「お店紹介」以上の、内容の濃い記事につながって行く、と信じてやってます。

 でも、そういうことが少ないんですよねえ、実際。

 編集者の皆さんに申します。ライターさんに、もう少し自由に書かせては、どうなのでしょう?

追伸①

 『料理通信』6月号に「ちんや」が紹介されています。

 この雑誌に服部幸應先生が連載なさっている、「世界に伝えたい日本の老舗」というコーナーの第37回に、お採り上げいただきました。

 有り難いことです。ご購読はこちらです。

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は178人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて848日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)