朝のクラクション
朝早く、けたたましいクラクションの音で起こされてしまうことがあります。
このトラブルは年中起きているので、何が起きているのか、見なくても分かります。「並木通り」の駐車のトラブルです。路上駐車しているトラックが路線バスの進路をふさいでいるのです。実に困ります。
この話しは皆さんにとっては、どうでも良い話しでしょうが、しょっちゅう叩き起こされる私にとっては、重要な問題ですので、経緯を、イヤでもお話しします。
さて「並木通り」と申しますのは、駒形橋西詰めから、雷門にT字形に突き当たる通りのことで、街区1ブロック分だけの、ごく短い通りです。ですから正式の名称というより通称ですが、なにしろ、浅草の中心の中心の位置にありますから、地元の人は皆知っている名前です。
そう、有名な「並木の藪」という蕎麦屋さんがありますね。「ちんや」の個室の名前にも「並木の間」というのがあります。
その「並木通り」で、駐車トラブルが頻発する原因は、車線が狭いからです。
元々狭かったわけではなく、逆に広かったため、この道路の地下に台東区が地下駐車場を造りました。その駐車場へ降りて行く、車の流入路が「並木通り」の中央分離帯に作られました。それで、狭くなったのです。
当時、浅草の駐車場不足は非常に深刻な問題で、街をあげて、駐車場の造営を請願していましたから、出来た時は、道が多少狭くなっても、誰もが喜びました。
問題は、その後です。この狭くなった箇所に面して、コンビニとファミレスと、インターネット喫茶と、チェーンの居酒屋が出来たのです。コンビニとファミレスは同じ資本系列で、同じビルの上下階に4店舗が入っています。
これらの店が、トラブルの根源なのです。
もともと、このビルの1階には信託銀行が、2階には損保会社が入っていました。それが、バブル崩壊後の金融再編で店舗が統合されて、空き家となり、そこへ今の店が入ったのです。
そういうわけで、元来がオフィスビルですから、物流の機能というものが在りません。コンビニへの納品も、ファミレスへの納品も、ネット喫茶への納品も、チェーン居酒屋への納品も、路上の、あの狭い箇所にトラックを停めて行うのです!ヒドいですよね。
悪いことに、そこから5メートルも離れていない場所に、路線バスの停留所があります。これではトラブルが起きない方がおかしいです。
路線バスの方では、あまりに頻繁に運行を妨害されているので、
またか!あのコンビニ野郎め!
と初めから怒り新党イヤ、それはマツコDXのTV番組の名前でした、怒り神道でもなくて、怒り心頭です。
⇒で、どうしてもクラクションが、けたたましく成ります。ウルサいです。
おそらくコンビニを開発した人は、物件の中だけを見て、デザインをしたのでしょう。
物流なんてものは、店の外のどこかテキトーな所でやりゃあいい、という感じなんでしょう。このデザイナーこそが、騒音問題の主犯です。
所謂「大手」に勤めている人間の視野は、そんなものなのかもしれません。その視野で、コンビニとファミレスと、インターネット喫茶と、居酒屋が出来あがったわけです。
勿論、浅草の街中に住んでいる以上、商売をする中で自然に出る騒音は、我慢します。
しかし、です、街に無神経な人間が、無神経に出す騒音には、普通の騒音の何倍も、怒りを覚えます。
追伸①
『料理通信』6月号に「ちんや」が紹介されています。
この雑誌に服部幸應先生が連載なさっている、「世界に伝えたい日本の老舗」というコーナーの第37回に、お採り上げいただきました。
有り難いことです。ご購読はこちらです。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は142人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
参加者の方には、特典も!
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて827日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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