こだわりのどぜう会
「駒形どぜう」さんの「こだわりのどぜう会」という会がありました。
「駒形」の大旦那さんには、日頃御指導いただいており、若旦那とも御一緒することが多く、そんなことで、お招きいただきましたので行ってきました。この会は第18回目とかで大した継続ぶりです。
さて参りますと、この日の目玉は、大分県宇佐の「ほたるどじょう」です。頂戴しましたら、実に淡泊で上品な御味でした。
その昔は日本の田圃のどこにでも居たと言うどじょうも、今や多くが養殖です。食べる人口が多くはなく、そう高い値段で売れるものでもないので、自然と国内ではあまり生産されなくなって、海外での養殖が多くなっているようです。「駒形」の大旦那さんも、どじょう料理を護るため、台湾に養殖池を開拓したりしています。
そんな中でも、国内の養殖場もあって、その一つが宇佐です。
宇佐の養殖方法は特別で、大分県が2002年に開発した「無泥養殖」という方法を採用しているそうです。屋内のいけすを使い、採卵とふ化、成育を地下水で行う技術だそうで、「大分のんきどじょう」というの愛称でも売り出しているそうです。
どおりで泥臭さがありません。しかも肉厚で骨も軟らかいどじょうです。
味が淡泊なだけに、お代わりして食べ続けていると濃い味に飽きてきてしまいますが、そこは反則も可能です。この夜、「江戸町奥山風景」の出店に「駒形どぜう」代表として手伝いに来てくれていたMY嬢が、私のテーブルの担当になってくれたので、彼女に頼み込んで、生卵を貰いました。
そう、「どせうすき焼き」作戦です。うん、これなら、マイルド。
ところで、聞くところによりますと、このどじょうは特別天然記念物のトキの餌としても重宝がられているそうです。佐渡トキ保護センターで飼育されているトキに、海外産と大分産を同時に与えると、なぜか大分産を好んで食べるんだそうな。
う~む、流石は記念物。鶏のクセに、どじょうの味にこだわるとは。
「どじょうはどうも・・・」という人間もトキを見習った方が良さそうですな。
追伸①
『料理通信』6月号に「ちんや」が紹介されています。
この雑誌に服部幸應先生が連載なさっている、「世界に伝えたい日本の老舗」というコーナーの第37回に、お採り上げいただきました。
有り難いことです。ご購読はこちらです。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は178人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
参加者の方には、特典も!
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて850日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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