資本主義社会
はなはだ唐突ですが、現代中国の社会について、つらつら考えています。
そこに存在するのは、共産党が一党支配する資本主義社会、という不可思議な社会です。いわゆる「西側」=欧州・北米・日本の資本主義社会より資本主義的に見えますね。
資本主義社会は放置すると、暴利主義社会に成りがちだ、というのが西側の歴史の教訓ですが、中国共産党は、そういう教訓に対して不感症に見えます。
ここで申す「放置すると暴利主義社会に」の意味ですが、まず貧富の格差が生じてしまいます。
そして貧富の格差をベースにして、社会に不正義がはびこってしまいます。
例えば汚職=政治に対する不正義であり、公害=環境に対する不正義が代表例ですが、まさに、そうした不正義が現代中国に見られるようです。
こうしたことを西側諸国は経験済みです。日本でも戦前は財閥に経済力が集中してしまい、政財界では疑獄事件が頻発しましたね。暴利主義社会です。そして、そうした不正義に対する怒り・不満が、結局日本をファシズムへと押し流してしまいました。
だから、経済をコントロールするために、公権力(=政治)が在らねばなりません。そして、その公権力は、時には金持ちから財産を取り上げる役を果たしますので、当然公正に成立させねばなりません。
つまりは、公正な選挙を実施して、それを公正で自由な報道機関に監視させねばならないわけです。
以上のようなことは、西側の国であれば、高校の教科書にも書いてあります。
勿論フランス語やイタリア語の教科書など、私は読んだことはないですが、必ず書いてあると推測できます。それが社会のベースですから、全国民が知っていなければ困ります。当然教科書に書くでしょう。そうやって国民に理解させているはずです。
さて、現代中国という暴利主義社会に住む方々と、私たちが関係しなくて済めば有り難いのですが、そうも行かなくなって来ました。あちらが大きく成ってきたからですね。
どのように接したら良いのか悩みます。
勿論、中国人の多くが不正義に寛容、とは申しません。善良な方も多いです。
しかし、西側の不正義の歴史を学ばず、そして世の中に不正義が在って当然、と考える人達も少数いて、その人たちが今日本に来ている、ということは、しっかり認識しないといけません。あなたが既に接している中国の方は、そういう方であるかもしれません。
一介の商売人にも「人を見る目」が求められていると思います。
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