ハタノ・オーケストラ
ハタノ・オーケストラを聞きました。
この楽団のことを教えてくれたのは、「音のヨーロー堂」の四代目松永さんです。松永さんとは、最近出版された単行本『浅草旦那のランチ』の中でランチ対談して、「ヨーロー堂発の浅草的音楽」を精力的に広めている御様子に、とても感心していました。
御本の出版記念パーテイーでも隣の席だったので、いろいろお話しする内、おススメいただいたのが「ハタノ」でした。
ライナー・ノートによりますと、
「昭和年代の日本ジャズ音楽の目ざましい発展、即ち昭和モダニズム音楽は、大正時代のサロン音楽から進化したダンス音楽楽団から始まった!」
ということなのだそうで、ダンス音楽楽団のさけがけである「ハタノ」は、日本ジャズ音楽史において大変重要な楽団なのだそうです。
「ハタノ・オーケストラは、東洋音楽学校(現在の東京音楽大学)の第1回卒業生の波多野福太郎(トランペット奏者)が、東洋汽船(現在の日本郵船)地洋丸の船上バンドの一員となり、アメリカとの間を往復しながら船上でポピュラー音楽の演奏を始めた事に由来します。」
その後「ハタノ」は船を降りて活動します。
「波多野福太郎は、弟の波多野次郎(ヴァイオリン奏者)と共にハタノ・オーケストラを組織し、活動写真上映館の間奏音楽の演奏や、ダンスホールの専属バンドの演奏に従事し、大正年代の最も著名なポピュラー・オーケストラとなりました。」
録音方式が、電気吹込以前のラッパ吹込によるものなので、当然良い音とは言いがたいですし、演奏の方も、
お、音程が違うよなあ?!という所があったりするのですが、そこがまたオツです。
今ならヘクっても、後で修正をかければ良いですが、昔の人は、そうはいかないから大変です。
同時代も他バンドの演奏も入っていて、全21曲。「オリエンタルダンス」「スパニッシュセレナーデ」「ジプシーダンス」など御機嫌でした。
CDの体裁もレトロでオツです。当時の客船のデイナーのメニューが載っていますが、昔はメニューの体裁もハイカラだったのね!と感心します。
ご購入は「音のヨーロー堂」へ。雷門から8軒目、「ちんや」のすぐ先です。
『浅草旦那のランチ』のご購入は、こちらです。結構売れてはいるらしいのですが、まだレビューが1件も無くて寂しいので、どなたかよろしくお願いします。
追伸①
『料理通信』6月号に「ちんや」が紹介されています。
この雑誌に服部幸應先生が連載なさっている、「世界に伝えたい日本の老舗」というコーナーの第37回に、お採り上げいただきました。
有り難いことです。ご購読はこちらです。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は178人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
参加者の方には、特典も!
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて846日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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