させていただきます

 「本日都合により臨時休業させていただきます」と、店が掲示することがありますね。

 私も使いますが、少しクドいですね、この表現。「本日臨時休業いたします」の方がスッキリしています。

 だいたいですよ、この言葉をそのままに読めば「させていただく」は、「(許可を得て)させて」+「いただく」ということですから、誰かに許可を求めて⇒許可された、という流れがないとオカシいわけですが、実際は、そんなことには構わず使っていますね。

 現代の過剰警護イヤ過剰敬語の一つと言えましょう。

 私が、この言葉に気付きましたのは、若き日の鳩山ユキオさんが「新党さきがけ」の幹事長に成った時です。

 当時「検討させていただく」「実行させていただく」という、もの言いに違和感を感じたものですが、今は自分が使っています。いつの間にか世間に定着し、私もその風潮に流されていますね。

 実は私は、この「させていただく」の発祥地は宝塚市なのではないか、と見ているのですが、どなたか確かめていただけないでしょうか。

 最近、ウチのヨメがタカラヅカにコりだして、そういった専門のTV番組を見せられるのですが、生徒さん達(~タカラヅカ歌劇団では女優さんのことを「生徒」と言う)は、

 御衣装を着させていただく・・・

とか言っています。徹底して使っています。

 そう言えばユキオさんの奥様は、タカラヅカ出身のセレブの代表格でしたよね。

 タカラヅカ歌劇の大理念=「清く正しく美しく」を、戦前の芸能界で実行するには、この位丁寧な言葉遣いを励行しなければならなかったのかもしれません。給料が出ている女優さんを「生徒」とよぶのも、同じ理由と思います。

 そういう創業者の理念に共鳴して、厳しい入試を通った人が「させていただく」と使うのなら、それは違和感無いですが、イラっとするのは、政治家の「させていただく」で、政治家なら自分の政治理念に従って、何事かを「させていただく」のではなく、「する」「成し遂げる」「やり切る」とか言っていただきたいと思いますよね。

 まあ、単純に美形か、そうでないか、がイラっとする=しないの理由かもしれませんけどね。

 え? じゃあ、「ちんや」は「臨時休業させていただきます」を止めるのかって?

 いえいえ、使いますよ、私も清く正しく美しく、ですからね。ひひひひ。

追伸①

 『料理通信』6月号に「ちんや」が紹介されています。

 この雑誌に服部幸應先生が連載なさっている、「世界に伝えたい日本の老舗」というコーナーの第37回に、お採り上げいただきました。

 有り難いことです。ご購読はこちらです。

 

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は142人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて825日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (2)