漢方薬
イグノーベル賞の新見正則先生がテレビで漢方薬の説明をなさっていました。
移植免疫学の専門家かと思ったら、漢方にもお詳しかったのですねえ。
私は、漢方にさほど興味はなかったのですが、ぼんやり視ていますと、
!!!なことをおっしゃいました。
同じ漢方薬を処方していても、患者さんによって「美味しい」という人と「不味い」という人にわかれる。
で、その漢方が効くのは、患者さんが「美味しい」という場合だというのです。
漢方には体を活性化させるものも、沈静化させるものも在りますが、元気のある人に活性化させるもの=例えば朝鮮人参を与えるのは間違っていて、そういう場合に患者さんは「不味い」という筈だ、というのです。
番組でも十歳代の若いタレントさんが、朝鮮人参が「マズい!」と叫んでいました。体が必要としていないから「マズい!」のです。
この話し、分かり易過ぎて茫然としてしまいました。
思えば、肉もそうですね。
私が「マズい!」と思う肉でも、「美味しい、美味しい」と喜んで食べる人は大勢います。
それを見て私はこれまで、
世間の人はなんて、肉音痴なんだろう!
と思っていましたが、違ったんですねえ。その人達はとにかく肉を欲していたので、どんな肉でも良かったのです。
そういう人に、味の違いを分かれという方が無理なことだったのです。
一方、「ちんや」の肉を欲している人もいます。旨いだけでなく、モタレない肉を欲している人もいますから、その方々に「ちんや」の肉はフィットします。
年配の方~50歳くらいでも「最近肉はどうもモタレてねえ・・・」と言う人もいますから、そういう方、あるいは病気を経験した方なんかに「ちんや」の肉はフィットします。
お医者様が患者さんを診るように、肉屋はお客様を診ねばならないのだな、と感じました。
目鱗。
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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。