生花の持込み

他業界のことながら心配になる話しです。

病院が生花の持込みを禁じるようになって来たようです。見舞いと言えば花なのに。

報道によりますと、

「感染症の予防などを理由に、見舞い用の生花持ち込みを禁じる病院が各地で相次ぎ、感染症対策を踏まえた花の需要回復が求められていることが、日本花き卸売市場協会のアンケートで分かった。院内で店を開いていた生花店が撤退を余儀なくされたケースもある。」

「花には人の心を癒やす効果もあるといわれているだけに、事態を重く見た花き卸側は、生花店での実態把握や改善策の検討を始めた」・・・

・・・そうです。うーん。

生花がダメとなると果物もダメになる可能性もあります。

自然界で育った花や果物が無菌ということはありえないからです。

その汚れている果物の皮を、我々は取り除いて、さらに中身を洗浄することで安全に食べているのです。

下処理後すぐに食べない場合は、菌の増殖を防ぐために冷蔵します。それで食べられるのです。

既に6割程度の生花店が病院への持込みを拒否されており、今後全国的にひろまるのは確実でしょう。きびしいですねえ。

たしかに重篤な患者さんは病源菌から護らないといけません。

でもある程度良くなってきたら、一般社会は菌だらけなのですから、移行期間を設けて少しの菌に接する病棟で過ごすとか出来ないもんでしょうか。

無菌からイキナリ一般社会に出るのは、それはそれでどうなんだろうって私は思います。

店におりますと、

病院を退院したからオタク(=「ちんや」)へ直行して来たんだよ!

という、お客様の声を聞かせていただくことがあり、それはもちろん嬉しいのですが、ウチは決して無菌でなないので、心配になってしまいます。

どなたか良い方法を考えていただきたいです。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.673日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)