露店の冷やしキュウリ

このブログの9/10号でお伝えした食中毒事件に、その後の動きがあったようです。

「静岡市で7月に開催された安倍川花火大会で露店の冷やしキュウリを食べた客が食中毒症状を訴え、腸管出血性大腸菌O157が検出された問題で、県内の弁護士18人が10日、「安倍川花火食中毒被害救済弁護団」を結成した。今後、被害実態を調査し、補償交渉に臨みたいとしている。」

「発症者数が500人以上に上った今回の食中毒では、県弁護士会消費者問題委員会が8月21、29両日に無料相談会を実施し、計139件の被害相談が寄せられた。補償に関する内容が多く、同委員会での対応は難しいため、有志による弁護団を新たにつくったという。」

浅漬けって漬物だと思っている人がいますが、醗酵食品ではないです。ええ、醗酵してませんから。野菜を調味液に漬けただけのものなんです。

だから醗酵している普通の漬物とは似て非なるものです。

乳酸菌で発酵させた漬物なら、増殖した乳酸が雑菌の多くを死滅させますが、浅漬けはそういうことがありません。

また浅漬けのpHは、発酵させた漬物に比べて酸性が弱いものが多いですから、雑菌が淘汰されにくいのです。

このように浅漬けはリスクが高いものです。2012年にも札幌の漬物業者の漬物で7人の死者が出ています。

ご家庭で作る場合は、漬け込みは必ず冷蔵庫の中で行って下さい。

「弁護団の事務局長によると、同市駿河区馬淵のあざれあで15日午後1時半から開く被害者説明会を皮切りに順次、実態調査を行う。事務局長は「今回の食中毒は露天商ばかりでなく、衛生指導が不十分だった主催者や行政の過失責任も指摘できる」と主張し、主催者の花火大会本部や静岡市も補償の交渉先として視野に入れるとしている。」

そう言えば、福知山の花火大会の火災事故でも、露店の不始末で主催者が訴えらえていましたね。

皆さん、是非お気を付け下さい。火災はなかなか自衛できませんが、浅漬けは食べなきゃ良いだけです。

 

追伸、

9/23は火曜日ですが祝日ですので臨時営業いたします。どうぞ、ご利用下さいませ。

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.664日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)