2014年9月10日
衛生講習会
衛生講習会を開催し、「ちんや」全社員に受講して貰いました。
講習の際には、なるべく事例を挙げていただくよう、講師の先生にお願いしています。
所謂「他山の石」ですね。聴く者の身が引き締まるからです。
さて今回の事例は・・・
今年7月の、静岡県でのO157事件です。
O157とは腸管出血性大腸菌のこと。大腸菌ですが、普通の大腸菌とは痛さ・怖さが違います。この事例でも508人が発症し、内5人が重症に成ってしまいました。
さて事件の舞台は、祭りの露店。
と聞いただけでイヤな感じがしますでしょう。
「購入したキュウリは、花火大会会場の社内で市販ミネラルウオーターで洗浄(?)した後、ポリバケツで常温(!)保管。その後、ポリバケツ中で、市販ミネラルウオーター、浅漬けの素、袋入り氷と一緒に1~2時間漬け込み。次に手作業で(!)割り箸をキュウリに差し、氷を敷き詰めた木製のザルの上に陳列し販売。」
水で洗浄、が実は曲者なんです。
水が綺麗かどうか、水を入れた容器が綺麗かどうか、良く確認しないで洗浄すると、菌が拡散してしまって、キュウリ全体に行き渡り、多数の患者を出してしまうんです。
洗っているように見えて汚していたんですね。
皆さんも、お気をつけを。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.655日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM Comments (0)