開催しました!第18回すきや連

第18回「すきや連」を開催しました。

今回の会場は明治42年ご創業の、「伊勢肉」の老舗「豚捨」さん。今回も50人ほどの、全国のすき焼き関係者が集結して大盛況でした。

まずは、参加者の皆さんが書いて下さった寄せ書きをご覧ください。

・伊勢牛の重き包みや盆じたく(向笠千恵子)

・ようこそ、伊勢へ!!今日はお暑い中参拝からすき焼までありがとうございました。食って食って食いまくれ!!でよろしくお願いします。(「豚捨」森大亮)

・つたない話を聞いていただきありがとうございました(伊勢商工会議所副会頭・吉川松喜)

・昼は神宮で心清め夕から若柳でスキヤキ。食養生、感謝です。

(伊豆川嘉規)

・神宮にぬかずくあとぞ伊勢の牛(大竹道茂)

・いつもすばらしいすき焼きに感謝(福本吉宗)

・岩焼の肉おいしく昔を思い出したすき焼、ありがとう。(和田政司)

・すき焼きは素晴らしい脇役あっても主役はやはり肉(川井秀晃)

・伊勢の外宮・内宮と特別参拝させて頂いた上、豚捨さんの炭火のすき焼には美味が溢れてました。(藤森朗)

・御伊勢さま 豚捨さんにて美味しいすき焼感謝!(三嶌太郎)

・豚を捨てたくなる程のおいしい牛のすき焼。夏こそすき焼!!

(高岡慎一郎)

・25年ぶりの豚捨あみ焼きかわってなかったです。感動です。

(赤塚直子)

・神宮を参拝して心が洗われました。若柳さんのすき焼き、網焼きすばらしかった。ありがとう。(相沢二郎)

・お伊勢さんにお参りさせて頂き、特別に参拝することで、すきや連の皆様のご多幸、ご健康すべていいことありそうで、うれしかったです。

(相沢ヒロミ)

・伊勢の夏川風に思う、すき焼きへの思い(植村光一郎)

・第18回すきや連に参加でき、たいへん感謝致しております。お伊勢さんですき焼、趣きありますね~(西村委代)

・盛夏にも炭火囲んで美肉楽し(星野見左子)

・お伊勢めぐり後の豚捨の味、御利益あり(湯浅康毅・由香子)

・伊勢牛のあみ焼きとすき焼きのフルコース。満喫させていただきました。(鳥山渉)

・伊勢神宮にて衣食住食物の守護神の御前にてすきやきを食す、素晴らしいです。(島崎進)

<寄せ書きはまだまだありますので、二日に分けてUPします。今回大変お世話になった「豚捨」の森社長、本当にありがとうございました。御礼申し上げます。>

追伸

8/23に、食育企画『親子体験食味学習会』を開催します。まずすき焼きの歴史を学習、その後肉のカット体験。その次には本格的にすき焼き。チャンとした参加証も貰えますから、自由研究にピッタリ。是非親子でご参加を!

詳しくは、こちらです。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.625日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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ランパス

こ、懲りない人、懲りない店って多いんですねえ。

今度は「らんぱす」が流行っているそうです。

らんぱす【ランパス】とは、

「ラグビーの練習で行われる、走りながらするパスの練習の事」では勿論なく、

「昼食を割引料金500円で食べられるクーポンと店舗の案内を掲載した本「ランチパスポート」の略称」だそうです。

掲載店中には、宣伝目的で定価1.200円のランチを、この本の読者に限って500円にする店も在るとかですけど、赤字じゃないんですかね、それじゃ。

高知発祥なのだそうで、高知新聞さんは、

「タウン誌出版の「ほっとこうち」(高知市)が2011年4月に第1弾を発売すると、評判を呼び、今では北海道から九州まで20道府県で発行されるようになった。」と自慢げですけど、なんか既視感ありませんか、このシステム。

そう、要するに、クーポンものですな。「スカスカおせち」事件が懐かしいです。

ネットのクーポンがようやく下火になって清々していたのに、またやってるんですか!

懲りないんですねえ。

懲りないのは店と版元だけではありません。またしてもテレビが持ち上げています。庶民の味方ぶりっ子は辞められないのですねえ。

実際、評判悪いみたいですよ。最近ついに登場した東京新橋版では・・・

A店⇒12時前に3回訪問も、もう終わりましたと、冷たい回答・・そんな店員の感じも残念…本当にランパスで食べれるの?

B店⇒ここも12時少しすぎで終わりましたとの事。そんなにお客さん入っていないのに本当にランパスで食べれるの?

C店⇒12時前でいつもアウト!数量限定とは書いてないのに!本当にランパスで食べれるの?

D店⇒11:30に行かないと絶対無理か。

E店⇒ここもすいているのにいつも終わりました!との事。本当にランパスで食べれるの?たぶん開店と同時に行かないと食べれないのでしょうね。だったらちゃんと本に書いておいてくれるなりして欲しいものですね!!

あ、当ったり前田のクラッカー!(旧いですが)

高知の皆さんに申し上げます。

この度の水害につき、心より御心配申し上げます。早期の復興を祈念いたします。

ついでだから「ランパス」も水に流してしまいましょう。

素晴らしい文物が在る国なのだから、他に街興しの方法はあると思いますよ。そう、「すき焼きが好きやき!」(=標準語では「すき焼きが好きです!」の意)の国でしたよね、高知は。

なのに、ランパスが自慢だなんて見損ないましたよ、まったく。

追伸

8/23に、食育企画『親子体験食味学習会』を開催します。まずすき焼きの歴史を学習、その後肉のカット体験。その次には本格的にすき焼き。チャンとした参加証も貰えますから、自由研究にピッタリ。是非親子でご参加を!

詳しくは、こちらです。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.624日連続更新を達成しました。

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甘長唐辛子

「ちんや」の「変わりざく」が変わりました。

今月は、伏見甘長唐辛子。

夏は唐辛子の季節ですからね。

伏見の「甘長」は、京都市伏見地区の伝統的な「京野菜」です。

辛みが少ないことから、「甘長」と言われています。これをすき焼きに入れていただきます。

爽やかな辛みや適度な酸味が、すき焼きを食べている最中の、味のアクセントになります。

生のままでご提供します。厚い果肉がありますので、少し時間をかけて煮て下さい。

カルシウム、ビタミンCなどが豊富な、夏バテ解消野菜でもありますね。緑の色目も良いですよ。

是非ご注文下さい。

追伸

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飢餓と貧困を撲滅する

「す♡家」さんの公式サイトを開けたことのある人はいますか?

私は開けたことがありますよ。

その経営理念(=「ゼンショー」グループの経営理念)は、

「世界から飢餓と貧困を撲滅する」です。

引き続きコピペーしますと・・・

世界には食糧の過剰な国と不足している国がある。

だから「す♡家」は、

その、世界の食事情を変えることのできる、システムと資本力を持った企業(=「フード業世界一」)に成る。

その力によって「世界から飢餓と貧困を撲滅する」のです。

この理念でグループは一体となり、

「外食産業日本一の規模となった」と自慢げです。

うーん。

その労働環境は、最近報道されている通り、

・恒常的に月500時間以上労働。

・店舗経験者のほとんどが24時間連続勤務を経験。

・家に2週間帰れない。

・1人勤務体制で6時間トイレに行けない・・・

これは『蟹工船』、『女工哀史』に匹敵する事態だと評した人もします。

しかし当の経営者の認識は違うわけで、「この理念でグループは一体となり」、それでこれだけの過重労働に励んでいるのだそうです。お疲れ様です。

正確には「一体」は去年までのことで、今年の春に社員やバイトの「逃散」が起きてしまったのは報道されている通りです。

その店で、食べる客がいるんですよねえ、しかし全く。

日本人って、ワールドカップとかWBCとか東京オリンピックとか、スポーツのこととなると俄かに団結しますが、経済問題とくに食の問題となると、意識は大きく分裂していると申せましょう。

だから、こういう会社と、その利用者は、私には全く関係のないことだと思うことにしています。

「外食」と一括りにすると、「すき家」と「ちんや」は、同じ業界の、安い版と高い版みたいに見えますが、意識の根底では、まったく別世界なのだと考えることにしています。勿論先方の客に、こちらへ食べに来て欲しいとは思いません。

同じ国内で残念なことです。

南無観世音菩薩。

追伸

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詳しくは、こちらです。

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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

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無料の氷

客が好きなだけ物を持って帰れるようにするのって、今時は良く見かける光景ですが、ものスゴく問題在ると、私は思っています。

タダで、好きなだけ持って帰れる箸やスプーン、楊枝。

タダで、好きなだけ持って帰れる各種付属品類や袋類。

タダで、好きなだけ持って帰れる調味料。

みんな相応の経費がかかっているのに、客が好きなだけ持って帰れるような状態で放置されています。

店側が物を管理したり、配膳したりする人の人件費を支払うのがイヤなので、放置されているわけです。

変わりダネとして、スーパーの肉売り場には、

タダで、好きなだけ持って帰れる「牛脂」が在ります。

でも「牛脂」ですよ。

100%牛の脂ではなく、牛の脂のように固めたものです。売り物ではないので、成分表示はまずたいていなされていません。今度時間があったら、スーパーの肉売り場の人に成分を確認なさってはいかがでしょうか。

こうした放置物品の源流はファミレスのドリンク・バーでしょうか。1992年に「ガスト」で始まったと言いますから、登場して20年以上たちますが、日本の「失われた20年」に重なりますね。

ファミレスでは金を払わないとドリンクの食器が出て来ませんが、今時の回転寿司などでは食器までも放置されていて、それを使ってビール(のようなもの)を飲みます。

これは恐ろしいことです。その食器を意図的に汚すテロリストがいたら、誰もそれを防げませんね。

テロは、まあ、少し大げさかもしれませんが、これが経済の悪循環の入口だということは確実に言えます。

*物を管理したり、配膳したりする人の人件費を支払うのがイヤ

⇒タダで、好きなだけ持って帰れるように放置する

⇒本当に好きなだけ、自宅で使う分まで持って帰るヤツが現れる

⇒対抗策として、出来るだけ安く、品質の悪い品を用意する

⇒経済全体をデフレ方向に引きずる

⇒デフレで店の経営が悪化し、物を管理したり、配膳したりする人の人件費を支払うのがイヤになる

という見事な悪循環が成立しますね。

「ちんや」の場合、トイレの置いてある楊枝が、「好きなだけ持って帰れる」に該当します。

たまにこれを自宅で使う分まで持って帰られます。たまに、ですが。

しかし、個室の室内でカレシの面前で楊枝を使いたくないという女性は多いですから、トイレに適当な量を置いておく他ありません。

「楊枝がご入用の方は係員にお申しつけ下さい」と廊下に貼りだすのもヘンです。トイレにおけば、自宅で使う分まで持って帰られます。

しかし、ここで経営者としては堪えないといけません。相応の品質の品を置かねばなりません。

相応の品質の物である方が、むしろ常識人にとっては、過剰にたくさん持って帰ってはいけない物に見える筈です。常識人なら「安物ではないから、余分に持って帰ったら御店の人が気の毒」と思う筈です。その心理に依拠して、どんな品を置くか考えることが大事だと思っています。

さて、ここで〇×クイズです。

そのような、好きなだけ持って帰れる物って、本当に好きなだけ持って帰っても構わないものでしょうか? さあ、〇か×か?!

報道によりますと・・・

「・・・茨城県にあるスーパーマーケット、その入り口付近には、買い物客が無料で氷を持ち帰れるように、製氷機が用意されていた。」

「男性(49歳)は7月29日午前10時20分ごろ、この製氷機から12キロの氷を、持参した袋に入れて持ち帰ろうとした。」

「店長から「買い物客用の氷だからやめてほしい」と注意を受けたが応じず、通報を受けて駆けつけた警察に現行犯逮捕された。」

容疑は「窃盗」。しかし逮捕された男は「私は窃盗だと思っていない」と言っているとか。

はい、クイズの正解は×でした!

まったく、世も末ですな。

南無観世音菩薩。

追伸

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伊勢の肉

この原稿がUPされる頃、私は伊勢市「豚捨」さんでの、第18回「すきや連」を終えていると思います。

もう18回目となる「すきや連」ですが、8/5久しぶりに三重県へやって参りました。松阪の「和田金」さんで開催して以来ですね。

え? すき焼きの会なのに、豚の店で開催するのか、って?!

それがですね、「豚捨」という屋号の、牛の店なのです。

御店の公式サイトによりますと、

「明治42年、業豚を飼っていた捨吉という男が食肉店をはじめた。

人呼んで「豚捨…ぶたすて」。それがいつの間にか屋号になった。

ところがおかしな伝説も生まれた。

この店の牛肉があまりにもうまいから「豚なんか捨てちまえ!」と客が豚肉を投げ捨てた。

というのが豚捨のはじまりだという。」

まあ、牛が旨ければ、良いじゃないですか!

ところで、「豚捨」さんは「伊勢肉」の御店です。

もともと三重県には「伊勢牛」と「伊賀牛」しかなく、「松阪肉」は「伊勢肉」に入っていました。

明治10年頃、伊勢市田丸町(現在の玉城町)に居た牛追い達が牛を商いながら遠征し、それが勇壮な様子であったことから「伊勢肉」の名は全国に知れ渡りました。

しかし、その後昭和10年頃から「松阪牛」の呼称が登場して、コンクールで優勝するなどして有名になりました。

戦後昭和35年頃から「松阪牛」は、独自のブランド管理を推進し、各地の食肉店で「松阪肉」の看板をあげる店が増えてきました。

伊勢市は、この局外にあったので、どうもブランドとしては、影が薄れてしまいましたが、美味しくないわけではありません。

「豚捨」さんは、創業以来この「伊勢肉」を守り続けておられます。

帰京しましたら、今回の「すきや連」の様子もご報告しますね。御期待下さい。

追伸

8/23に、食育企画『親子体験食味学習会』を開催します。まずすき焼きの歴史を学習、その後肉のカット体験。その次には本格的にすき焼き。チャンとした参加証も貰えますから、自由研究にピッタリ。是非親子でご参加を!

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本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.620日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

すき焼き川柳コンクール第二弾

今年も、8/1から「すき焼き川柳コンクール」を開催させていただいております。

「ちんや」店舗に応募用紙が設置されていますので、是非ご参加いただければ、と存じます。

基本的に、このコンクールは毎年やろうと思います。

そして、去年もそうしたように今年の入選句を使って、来年の「ちんや」の包装紙を作ろうと思います。

そう、ですので「ちんや」の包装紙は毎年変わるのです。基本デザインは同じですが、そこに散りばめられている川柳が変わります。

いつかアーカイブのようなものにしたいと思っています。

なお、応募方法もアナログにこだわっています。メールで投句はNGです。

リアルに店に来ていただいて、そこで出来た川柳を投句して欲しいからですね。お忙しい方には恐縮なことですが、是非一度お運びください。締切は10月末日です。

なお去年の川柳は、こちらです。

追伸

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近江牛No.1298824811

「今週の特選牛肉」が変わりました。

個体識別番号:1298824811

滋賀県蒲生郡の「岡崎牧場」産、黒毛和種の牝牛、「近江牛」です。

旨いと思いますので、是非お召し上がりいただきたいと存じます。

さて、この牛さんのこれまでの履歴は誰でも調べることができます。

https://www.id.nlbc.go.jp/top.html

を開けて、個体識別番号:1298824811を入れてみて下さい。

はい、簡単でしょう。携帯でもできます。

ここに表示されている、最も重要な情報は、「出生の年月日」と「と畜の年月日」です。この牛さんの場合、

「出生の年月日」はH 23.03.19で、

「と畜の年月日」は H 26.06.13 です。

ということは、およそ38ヵ月間肥育された、ということがすぐ分かります。

一般に長期に肥育されるほど、脂が良く融けるように仕上がると言われています。

この牛さんの脂も良く融けると思います。こういう脂は、甘くて、食べた後からモタレません。

また長期肥育したことで、味の複雑さも増したと思います。お勧めできます。

もう1点ポイントが。

「と畜の年月日」(=H 26.06.13)から現在までの日数を数えてみて下さい。8週を越えていますね。かなりの熟成状態で、肉の中に相当アミノ酸(=旨みの素になる物質)が増えていることと思います。

「味博士」こと鈴木隆一博士による研究でも、肉の中のアミノ酸は、6~7週までは順調に増えるものの、8週目辺りから、増え方が鈍るとされています。

勿論、牛によって数値は変わると思いますが、今かなりの「食べごろ」であることは確実と思われます。

こういう肉は、旨みが濃くて、「ちんや」の濃い割り下ともバランスします。

また消化しやすいですから、食べた後からモタレません。

皆様も、肉を召しあがる前に、是非一度データをご覧ください。カンタンですから。

追伸

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修復

朗報です。

4体の内3体が修復を終えて戻って来られました。

このブログの6/23号に書きました通り、サウジアラビアからの留学生が、浅草寺の仏像4体を破壊する、という大事件が起きました。

この時、本堂すぐ西側の、薬師堂や影向堂が在る一角の、観音様1体とお地蔵様3体が壊されましたが、今回お地蔵様3体が戻って来られました。

朗報です。

事件発生は6/11ですから、2カ月かからなかったわけで、早かったと申せましょう。

残るは観音様で、台座だけは修復されましたが、本体は未だのようです。

一日も早い復帰を祈念します。

南無観世音菩薩。

追伸

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超高速!参勤交代

夏休みをいただきまして、映画『超高速!参勤交代』を観ました。

ブログをやっておりますと、休み中に観た映画までブログネタにしたくなってしまうところが、なんとも業のようなものですが、まあ、本人が楽しいのだから、仕方ありません。

さてさて、あらすじは、

「八代将軍・徳川吉宗の治世、享保二十年(1735年)。磐城国の小藩・湯長谷藩の藩主・内藤政醇は、1年間の江戸での勤めを終えて湯長谷に帰国した。ところが、それから間もなく江戸屋敷に居るはずの江戸家老・瀬川が、幕府老中・松平信祝の命令を携えて政醇の前に現れる。」

「その命令とは、帰国を果たしたばかりの政醇に対し、「5日のうちに再び参勤交代せよ」というものであった。信祝は湯長谷藩が所有する金山に目をつけ、金山を手に入れようと無理難題をふっかけて、湯長谷藩を取り潰そうと企んでいた。」

その頃の湯長谷藩の現状は・・・

「石高1万5000石の湯長谷藩には、4年前の飢饉の影響もあって蓄えがなく、参勤するための費用がない。家臣たちからは「幕府に直訴する」「賄賂を贈って許しを乞う」など意見が二分して話がまとまらない。これに対し、政醇は家臣と領民を守るために、あえて理不尽な参勤を受け入れることに決め、家臣一の智恵者である家老・相馬兼嗣に意見を求めた。」「相馬は、少人数で山中を走り抜け、幕府の役人の監視のある宿場のみ日雇い中間を揃えて大名行列を組むという案を挙げ、早速準備に取り掛かった。」

・・・というものです。バカバカしそうでしょう?!

私はバカバカしい映画が好きなので、それで観に行ったのですが、むしろこの映画は、ほのぼのとしていて、そしてほのぼのと成れるのは、主役の殿様・内藤政醇のリーダーシップが、ほのぼのとしたリーダーシップだからです。

そう、この映画はリーダーシップについて語った映画でもあります。

まず殿様は、5日での参勤交代をやってやる!と、田舎者の気骨を見せますが、根が、良い人過ぎる位良い人です。

山道・獣道の案内をできると売り込んで来た、一匹狼の忍者「雲隠段蔵」を見込んで信じ込んでしまいます。

実は段蔵は一行を取手宿まで案内したら、そこで金を受け取って別れようと考えています。老中方の忍者が一行を襲おうと狙っているのも知っていますが、金を受け取った後は見捨てる積りです。

ところが、あろうことか、殿様は段蔵に先祖伝来の刀を与えて、家臣達を頼むぞと頭を下げます。謝礼も取手に着く前に与えてしまいます。

謝礼の前払いを受けた段蔵はさっさと消え失せて、遊郭に登って遊びますが、謝礼金が小銭ばかりであるのを見て、いかに苦心して用立てた金なのかに気づきます。

元々は騙そうと思っていた殿様への忠誠心が芽生えた段蔵は殿様の下にかけ戻り、老中方の忍者と命を懸けて戦います。

もう一つ、殿様のリーダーシップ。

老中方との戦いの中で深手を負う家臣がいますが、彼・秋山は当初、超高速参勤交代に反対意見を述べた人物でした。

殿様は気骨者でありながら、理詰めの議論が出来る、秋山をも選んで一行に加えていたのです。その期待に応えて秋山は、襲い来るピンチに冷静な対処をして活躍します。

いったんは反対姿勢を露わにした秋山ですが、「老中に気骨を見せてやる」という大方針が決断された後は、ひたすらに無理なプロジェクト(=超高速参勤交代)を推進し、戦闘場面でも無理に切り込んで逆にやられしまうのです。

リーダーとフォロワーが、それぞれの位置で持てる力を尽くす姿に、観客は涙します。

うん、結構良い映画でした。

ああ、バカバカしい映画が観たいなあ。

追伸

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