伊勢の肉
この原稿がUPされる頃、私は伊勢市「豚捨」さんでの、第18回「すきや連」を終えていると思います。
もう18回目となる「すきや連」ですが、8/5久しぶりに三重県へやって参りました。松阪の「和田金」さんで開催して以来ですね。
え? すき焼きの会なのに、豚の店で開催するのか、って?!
それがですね、「豚捨」という屋号の、牛の店なのです。
御店の公式サイトによりますと、
「明治42年、業豚を飼っていた捨吉という男が食肉店をはじめた。
人呼んで「豚捨…ぶたすて」。それがいつの間にか屋号になった。
ところがおかしな伝説も生まれた。
この店の牛肉があまりにもうまいから「豚なんか捨てちまえ!」と客が豚肉を投げ捨てた。
というのが豚捨のはじまりだという。」
まあ、牛が旨ければ、良いじゃないですか!
ところで、「豚捨」さんは「伊勢肉」の御店です。
もともと三重県には「伊勢牛」と「伊賀牛」しかなく、「松阪肉」は「伊勢肉」に入っていました。
明治10年頃、伊勢市田丸町(現在の玉城町)に居た牛追い達が牛を商いながら遠征し、それが勇壮な様子であったことから「伊勢肉」の名は全国に知れ渡りました。
しかし、その後昭和10年頃から「松阪牛」の呼称が登場して、コンクールで優勝するなどして有名になりました。
戦後昭和35年頃から「松阪牛」は、独自のブランド管理を推進し、各地の食肉店で「松阪肉」の看板をあげる店が増えてきました。
伊勢市は、この局外にあったので、どうもブランドとしては、影が薄れてしまいましたが、美味しくないわけではありません。
「豚捨」さんは、創業以来この「伊勢肉」を守り続けておられます。
帰京しましたら、今回の「すきや連」の様子もご報告しますね。御期待下さい。
追伸
8/23に、食育企画『親子体験食味学習会』を開催します。まずすき焼きの歴史を学習、その後肉のカット体験。その次には本格的にすき焼き。チャンとした参加証も貰えますから、自由研究にピッタリ。是非親子でご参加を!
詳しくは、こちらです。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.620日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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