近江牛No.1298824811
「今週の特選牛肉」が変わりました。
個体識別番号:1298824811
滋賀県蒲生郡の「岡崎牧場」産、黒毛和種の牝牛、「近江牛」です。
旨いと思いますので、是非お召し上がりいただきたいと存じます。
さて、この牛さんのこれまでの履歴は誰でも調べることができます。
https://www.id.nlbc.go.jp/top.html
を開けて、個体識別番号:1298824811を入れてみて下さい。
はい、簡単でしょう。携帯でもできます。
ここに表示されている、最も重要な情報は、「出生の年月日」と「と畜の年月日」です。この牛さんの場合、
「出生の年月日」はH 23.03.19で、
「と畜の年月日」は H 26.06.13 です。
ということは、およそ38ヵ月間肥育された、ということがすぐ分かります。
一般に長期に肥育されるほど、脂が良く融けるように仕上がると言われています。
この牛さんの脂も良く融けると思います。こういう脂は、甘くて、食べた後からモタレません。
また長期肥育したことで、味の複雑さも増したと思います。お勧めできます。
もう1点ポイントが。
「と畜の年月日」(=H 26.06.13)から現在までの日数を数えてみて下さい。8週を越えていますね。かなりの熟成状態で、肉の中に相当アミノ酸(=旨みの素になる物質)が増えていることと思います。
「味博士」こと鈴木隆一博士による研究でも、肉の中のアミノ酸は、6~7週までは順調に増えるものの、8週目辺りから、増え方が鈍るとされています。
勿論、牛によって数値は変わると思いますが、今かなりの「食べごろ」であることは確実と思われます。
こういう肉は、旨みが濃くて、「ちんや」の濃い割り下ともバランスします。
また消化しやすいですから、食べた後からモタレません。
皆様も、肉を召しあがる前に、是非一度データをご覧ください。カンタンですから。
追伸
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詳しくは、こちらです。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.618日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。