忘年会③

昨日の、このブログに、

日本の忘年会を面白くして、そこから日本を面白くする計画は、初手からリスケ。

良い忘年会をしたければ、そもそも良い会社にしないといけない。それが順番。

と書きましたが、それでも社員さんは渋々参加はするので、忘年会は、たとえ惰性でもやらないといけません。

では喜ばれる忘年会とはどのようなものなのでしょうか。IMCさんが取ってくれたアンケート結果によりますと・・・

・皆が一体感になれる企画物。ビンゴのようなベタな物で構わない(23才 女性 建設)

・景品が当たるような実利的な忘年会(31才 男性 広告)             

・現実的には無理だろうけど、ディズニー貸し切り(24才 女性 不動産)                     

・お笑い芸人を呼んで盛り上がれる忘年会(39才 男性 設計)                                  

・クラブの貸切りなんかだったら凄く楽しそう、みんなで踊って騒ぎたい(38才 男性 IT)            

・本当に面白いと思える出し物がある(38才 女性 イベント)

・チーム対抗で達成感が得られるゲーム企画(36才 男性 IT)                                                

⇒イベント的なことが人気が高いんですねえ。まあ、イベントの間は上司に説教されませんからね。

でも、味や店は関係ないのか、と寂しく思っておりますと、               

・食べるのが好きなので、普段自分では食べられない驚きの料理(高い食材)が出てくるとテンションがあがる(39才 男性 電子)                                                                                   

・ホテルの宴会場のようなゴージャスな場所で開催(24才 男性 不動産)                   

・お店の雰囲気がオシャレでビュッフェスタイル(24才 女性 建設)                                          

・おいしい「鍋」これに尽きます(34才 男性 人材派遣)   

おお、そういう声もちゃんとあるのですね。良かったです。しかも「鍋」。

「34才の人材派遣」君、我が社に入らないかね?!

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.378日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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忘年会②

このブログの11/26号に、日本の忘年会を面白くして、そこから日本を面白くしたい、ということを書きました。

いつもは書くばかりで行動が伴わない私ですが、この課題を受けてIMCさんが、忘年会に関する意識調査をして下さいました。

IMCさんにはWebマーケテイングで御世話になっているのですが、打ち合わせの時に私が本来の議題を放置して、「忘年会を面白くしたい」とか言い張るので、アンケートを実行してくれたわけです。

で、アンケートの結果分かったことは、ガクゼンの事実でした。

良い忘年会をしたければ、そもそも良い会社にしないといけない。

ということです。当たり前と言えば当たり前ですけどね。

「こんな忘年会は嫌だというのはありますか?または、最悪の会社の忘年会の思い出」という設問に対して・・・

・総括、ダメ出し、説教、そして来年の事を話し始める社長がいる・・・(48才 男性 不動産)

・仕事の延長で業績発表会とか最悪(39才 男性 電子)                                           

・シラケる一言を言われる(よく忘年会で楽しそうに飲めるな~)(39才 男性 設計)     

・上司に気を使ってお酌ばかりさせられる(しなければならない雰囲気)(24才 女性 不動産)(25才 女性 IT)(23才 女性 ハウスメーカー)        

⇒仕事の話しは仕事の時間にしましょうね。酔って説教とかしても逆効果でしかないのに、やってしまう人っているんですねえ。だいたいですよ、忘年会とは、その一年への感謝と翌年への祈りがテーマであるべきと思います。だから部下に対する言葉は「ご苦労さん」とか「有り難う」ですよね。成長が遅い子がいて激励したいかもしれませんが、それはシラフで言わないと逆効果です。

・一気飲みコールが掛かる忘年会は最悪(24才 女性 不動産)     

⇒一気飲みで「会社の一体感」が醸せるというのは妄想だと思うのですが、やりたがる会社があるのですねえ。会社の一体感は、会社の経営理念に対する共感からしか醸し出せないと思います。日頃社長がそれを言い続けるしかなく、酒で騒いでどうにかしよう!と考えても所詮無理があると思います。

・・・という結果でして、いやはや日本の忘年会を面白くして、そこから日本を面白くする計画は、初手からリスケですね。順番が逆、という単純なことを見落としていました。

それでも、このアンケートによりますと会社の忘年会に参加しない!という人はごくごく少数派です。文句を言いつつも、結局参加はするのですねえ。

どんよりした忘年会が今年も行われるのですね。

どうか、ウチの店には良い会社さんが来てくれますように。

 追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.377日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

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気流

読売新聞の読者投稿欄『気流』の、12/1号のテーマは鍋でした。10通ほどの、鍋にまつわる思い出話しが掲載されていました。

その筆頭、題字のすぐ横に載せられていましたのは、

「すき焼き 新婚の思い出」という、65歳の女性の投稿でした。引用しますと、

「きょう、12月1日は私たち夫婦の結婚記念日だ。ちゃんとした式も挙げられず、婚姻届を提出しただけのスタートだったが、初めての夕食は鍋料理、すき焼きで祝った。」

「買ってきたのは安い牛肉だった。おまけに料理が得意ではなかったので、味付けが濃すぎる失敗作となったたが、夫が「大丈夫おいしいよ」と言ってくれたことは忘れられない」

「以来、結婚記念日には「初心を忘れないように」と、鍋料理を作って来た」・・・

うーん、昭和な美談ですねえ。

「ちんや」の「すき焼き思い出ストーリー」のサイトに投稿していただきたかったです。

実は「ちんや」の会員さんには、それぞれ記念日を一つ店に登録していただいていますが、その記念日として結婚記念日を登録なさる会員さんが大変多いです。

このご夫婦のように、二人で力を合わせて頑張っていこう!という気分の時に、すき焼きがマッチするのでしょうか。

日々肉を売る場合に、こういう話しを忘れたくないものだと思います。

それが、肉を売る者の初心であるはずです。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。

この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.376日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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紅白歌合戦

ニュースを読んでいたら、

第64回NHK「紅白歌合戦」に初出場する歌手のコメント、というのがあり、その中に65歳で初出場する、泉谷しげるさんが入っていました。

へえ、紅白なんか出ないと思っていたのに。

で、コメントは・・・

やめておけNHK。少しは考えろっていうの。家族としても今まで40年間は仕事してないのよ。31日はすき焼きパーティーがあるのにどうしてくれるんだ。家族から抗議がくる…

おお、泉谷家は大晦日は家族ですき焼きなんですか、正しいです。

この後も泉谷さんの毒舌は絶好調で、

紅白なんか見たことない!と笑わせておいて、すぐに

去年の美輪明宏さんがノーカットで『ヨイトマケ』を7分間やったのは圧巻だった。これ見てNHKはおかしい(面白い)と思ったね・・・

ん? 

ということは・・・

泉谷家は、大晦日は紅白視ながら、すき焼き、だったんですね。実に正しいです。

早くそう言ってくれれば良かったのに。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.375日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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千住葱

11/25の「読売新聞」都民版の「東京の記憶」というコーナーに「千住葱」のことが載っていました。

「千住葱」については、現在チト分かりにくくなっています。二重の定義があるからです。ですので補足をしつつ、ご紹介します。さて、

定義①=品種としての千住ネギ。

定義②=ブランドとしての千住葱。

ネギの品種には「千住ネギ」と「加賀太ネギ」と「苦情ネギ」いや「九条ネギ」の3種がありまして、

有名な「深谷葱」は品種としては「千住ネギ」、

やはり有名な「下仁田葱」は品種としては「加賀太ネギ」に入ります。

「九条ネギ」は、京都のすき焼き屋さんに行くと出て来る、あの青ネギのことです。

定義①の「千住ネギ」の内で、東京都足立区に在る市場「山柏青果物市場」で取引されたものが、②のブランドとしての「千住葱」となります。この記事は実はそれについて書いてあるのです。引用しますと、

「足立区には全国唯一とされるネギ専門の市場がある。ネギは集散地にちなんで「千住葱」と呼ばれ、葱商と呼ばれる目利きの仲買人たちがブランドを守り続けてきた。」

「足立区千住河原町の住宅街の一角にある民営市場「山柏青果物市場」。6軒の葱商が毎朝、威勢のいい掛け声とともに埼玉県などから出荷されたネギを競り落としていく。ここで、葱商が太鼓判を押したものだけが「千住葱」となる。」

「千住河原町には現在「山柏」しかないが、かつては青果市場としてにぎわい、「やっちゃ場」と親しまれた。近くの稲荷神社にある、1906年に建てられた石碑には「市場創立三百三十年」と彫られている。計算すると、天正4年(1576年)という古さだ。」

へえ、そんなに旧かったんですねえ、知りませんでした。

現在その場所に行ってみると、どこにでも在る商店と住宅の雑居地で、築地のような市場はありません。

そう、市場は他へ移転してしまったのです、その経緯について記事は、

「太平洋戦争末期には近くの千住橋戸町にできた都の市場に多くの問屋が移り、1979年にはさらに青果部門が足立区北部にある入谷の市場へ移転した」

「入谷移転の際、山柏にも移転の打診があったが、千住葱商組合が反対した。戦前から葱商を営む「葱茂」2代目の安藤賢治(70)によると、反対の理由は「決まった時間に得意先に配達できなくなる」という単純なものだったが、「あのとき千住から離れなかったおかげで、名を残せた」と振り返る。」

ここがポイントです。葱商の人達だけが千住河原町に残って、高級葱に特化して取引きしてきた結果、だんだんにブランド化してきたのです。

品種としての千住ネギは各地で栽培されており、逆に千住では千住ネギは栽培されていないのですが、市場の名声がブランドに成っていった、という珍しい事例と思います。

「千住葱は白根の長い根深ネギで、「巻き」と呼ばれる白身の層の枚数が多く、太いものだと直径3センチほどにもなる。熱を通すと独特の甘みがあって軟らかい。プロの高い評価を受け、味にこだわるすき焼き屋やそば屋、焼き鳥屋などに重宝されている。」

「プロ」の筆頭にすき焼き屋が挙がっているのは嬉しいですね。「ちんや」も勿論千住葱です。

さてさて、それにつけても「産地偽装」が問題になった今後、このブランドはどうなるでしょうか。なにしろ、千住では栽培していないんですから。

そう言えば「アサクサノリ」も浅草では養殖していませんが、レッキとした品種名です。

葱組合の方々も議論をなさっているようなので、経過を見守りたいと思います。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

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 追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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俺の

偽装表示問題で分かったことに、ホテルの経営陣が現場の調理部門に、原価を下げるよう、かなり強力な圧力かけていた、ということがあります。

「メニュー虚偽表示は、経営側が現場に対し単に数字だけを押し付けた結果、生まれた荒業といえる」と言う人もいます。

その対極にあるのが、「俺の〇〇」シリーズの店です。

2009年に「俺のフレンチ」でスタートした「俺の株式会社」さんは、有名シェフたちをスカウトし、食材の原価は大盤振る舞いです。「原価われ」とメニューに書いている場合すらあります。

知名度のある料理人が、そのような店で誇りをもって働けるものか!と既存の飲食業界人は、当然冷めた目線を送っていましたが、意外や意外、

「今まで働いてきたレストランは食材費の締め付けが厳しかったが、「俺の」にはそれがなく、やりがいを感じる」と明かすシェフがいるのだとか。

うーん、知りませんでした。

悪い食材を仕入れることや、場合によっては偽装に手をそめることを嫌って転職したんですかあ。

と、いうことはホテルに残った組より、良心的ってことなの・・・・うーん。

「俺の」の厨房は良心的だとしても、ホールはキビシイです。

なんたって、客は立ち食いなんですから。

立ち食いにすることで回転数を上げ、経営の仕組みとして、ホテルが抱えていた問題をクリアしたわけです。

従業員は虐げず、客は虐げる形ですが、あろうことか、客は嬉々として「俺の」に通っているようです。

このように、日本人がホテルや高級レストランに必要な付帯経費を負担しない、という構図が変わらない限り、色々規制を導入しても、また似たような事件が起きる可能性があります。

実に困りました。

とりあえず、帝国ホテルは国有化しますかね。 

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.373日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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2013年ワイン・オブ・ザ・イヤー

知人が編集長をしている、ワイン専門雑誌に出演させていただきました。

季刊の『wi-not?』という、ムック本でして、その創刊第7号に出演させていただきました。

出させていただいたのは「2013年ワイン・オブ・ザ・イヤー」というコーナーでして、内容は・・・

・2013年に飲んだ中で、最もおいしかった、印象に残ったワインの名前、ヴィンテージ をお教え下さい。

・上記ワインを飲んだ時の状況(いつ、誰と、どこで、どんな機会に飲んだか)をお教え下さい。

・上記ワインの味わいについて、どんな味か、印象含めてをお教え下さい。

ということでした。

酒なら何でも美味しく戴く私には、あまりフィットしない企画だよなあ、と思いましたが、『wi-not?』さんには、浅草のメンバーがぞろぞろ出させていただいたことがあり、その時とても楽しかったので、勇気をふるってお引き請けしました。さてお答えですが、

・2013年に飲んだ中で、最もおいしかった、印象に残ったワインの名前、ヴィンテージ

⇒2011年産シャトー・メルシャン(山梨県甲州市)「甲州きいろ香」

・上記ワインを飲んだ時の状況(いつ、誰と、どこで、どんな機会に飲んだか)

⇒新橋の、すき焼き店「今朝」さんで料理業界の勉強会がありました。ご主人の藤森朗さんは私などよりよほどワインにお詳しく、一番力を入れておいでなのはドイツワインなのですが、この日は国産。業界の名店ばかりが集まる会合でしたので、特に吟味なさったのが、このワインでした。

・上記ワインの味わいについて、どんな味か、印象含めて

⇒実は私の店でも甲州種の白をお出ししているのですが、この「きいろ香」は、日本酒の吟醸酒のような優しい香りがして、しかし酸味も楽しめました。

この日組み合わせたのは、牛と亀戸大根の煮込みでしたが、こうした味わいある料理にとても良いなあ!

と思いながら頂きました。実に結構でした。

輸入ワインの関税が無くなるとかですから、ますます国産を応援したいですね。

皆様も、そういうことでヨロシクです。

発行は、㈱メデイアボーイ。

ご購入は、こちら(アマゾン)です。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.372日連続更新を達成しました。

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嚥下食コンテスト

「嚥下食コンテスト」というのが在るのですね、知りませんでした。

報道によりますと、その嚥下(えんげ)し易い食事のコンテストで「近江牛のすき焼き」が最優秀賞を獲得したそうです。

湖国草津市「南草津病院」の栄養科長・高嶋典子さんが開発したのだそうですが、出品された128品の中から最優秀に選ばれた、と言いますから結構難関なのですね。

「すき焼き」と申しましても、そのままでは嚥下障害のある方は飲みこめませんから、肉をミキサーでペースト状にし、アルミホイルの上に薄く広げて冷まして固めるのだそうです。アルミホイルのしわが表面に写って本物の薄切り肉のように見え、「質感が工夫されている」とか。

「近江八幡市安土町出身の高嶋さんが、お盆や正月で親戚が集まったときに食べたすき焼きの思い出から考案した」そうです。

近江八幡と言えば、滋賀県の中でも鈴鹿山系の水が素晴らしく、牛の農家さんが特に集中している辺りです。やはりお盆や正月はすき焼きなのですねえ。

で、「この日、病院の食堂で、脳梗塞の後遺症などで嚥下障害がある入院患者10人に昼食として出された。「すき焼きの味がしますか」との看護師の問い掛けに、患者たちは「はい」と答え、おいしそうに食べていた」と言います。

でも、私はこの嚥下食が、本当に美味しいのか、少し気になってしまいます。

ミキサーにかければ肉の細胞は木端微塵に粉砕されしまいます。充分に熟成させていない肉を、そうすればドリップ(=血糊のこと)が出るでしょうけど、それは捨てるんでしょうか。とっておいて凝固剤に混ぜたりしたんでしょうか。

上手くやらないと、かなり残念な味になると想像されます。衛生的に取り扱うのも結構難しいです。

そこで、ですが、これまで成形肉や加工肉に関係していた皆さんに申し上げます。この際こういう仕事のお手伝いをしませんか。

阪神阪急ホテルズ問題で、皆さんは仕事が激減して大変でしょう。偽装に関わるのなんか、もうやめにして、こういう方向のお手伝いをしませんか。

これまで私は皆さんのことを批判ばかりしてきました。肉の世界でデフレ経済を推進してきた張本人だったからです。

それに、だいたい、皆さんはこれまで志がプアでした。偽装発覚を良い機会と思い直して、新たに志を立てて出直しませんか。

障害の在る方のために少しでも美味しい肉を!なら立派と思います。

とにかく安い肉を!は、もうやめましょう。

病人なんだから、味はそこそこでOKなんだよ!って言うのは、絶対にダメです。

私の知人のお父上は、亡くなる直前に弊店の肉を食べて下さり、それまで全く食欲が無かったのに、その時だけは喜んで召し上がり、それから数日して亡くなったそうです。

知人は、最後の最後に喜んで貰えた!と私にメールをくれました。美味しい肉には、そういう力が在るんです。

成形肉や加工肉は、そもそもデフレ目的でスタートし、今回の事件で大勢の人に迷惑をかけてしまいました。

技術が高いことは知っています。大勢の人をマンマと騙せたんですからね。

出直しませんか。その技術が活かせる道も在ると思います。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から。

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お弁当がございます

路上弁当問題というのが在るのをご存知でしょうか。

都心のオフィス街に車を止め、大量の弁当を積み上げて売っている、あの行商人のことです。

日本の一極集中化が進み、都心でオフィスビル建設が進んだのに合わせて、この10年間で業者数が倍増、その他に無届け業者も多数参入しているようです。

その路上弁当業者に、このたび東京都が規制を強化することになったそうです。

私の知人で、飲食店を経営しながら、中央区議会議員をしている人がいますが、その方は最近ずっと路上弁当業者への規制強化を訴えてこられていて、私もFBで経過を拝見して来ました。

今回、一定の成果があがり良かったと思います。

え? サラリーマンのワンコインの楽しみを奪うなんて、ひどいじゃないか! って?

その問題は料理業者同士の縄張り争いでしかないのに、政治が強い者の味方をするなんて、ひどいじゃないか! って?

ああ、もう! 

確かにマスコミは、そういう論調のようですが、安易に従わないでいただきたいです。

マスコミは庶民の味方=安いものの味方のふりをしてるだけです。

良く考えてみて下さいよ。

路上業者は、衛生上の規制を免れて、公道をタダで使っていますから、二重の意味で不公正です。

固定店舗の弁当業者なら、保健所のキチンとした御指導を守って営業しますが、路上は違います。だから不公正に安いんです。

弁当と言えば、色々な食品の中で一番食中毒が起こりやすいものなのに、真夏の炎天下で、保冷設備無しで売るなんて、在り得んテイーですよ、まったく。

それにですよ、道交法違反をしてますよね。

固定店舗なら負担している、家賃や固定資産税を負担してないんですから、単なる「飲食店同士の縄張り争い」ではなく、規制しても「自由競争の阻害」じゃあ、ないと思いますよ。

むしろ不公正を正すだけのことです。

庶民の味方ぶろうとするマスコミの悪癖がここに出ています。

だいたい、不公正に安いものは、結局必ず世に災いをもたらします。

この20年というもの、この国はその悪例の山を積み上げて来たというのに、いい加減、日本人は、そこから学ぶべきです。

たかがワンコイン弁当と言う勿れ。

値段は安くても不公正は不公正ですから。

おっと、私の誕生日だと言うのに、カタく成ってしまいました・・・

なんか、ジョークを言わねば。

誕生日お弁当ございます!

なんちって。

 

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

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ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
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この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
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さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.370日連続更新を達成しました。

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偽装の遠因

昨今、偽装が花盛りです。

以下は、その偽装メニュー問題に直接には関係ないことですが、間接的には関係があること、つまり偽装の遠因になっている問題についての、私からの、指摘と提案です。

全国の知事さん、市長さん、お手すきの時にお読みいただければ幸いです。

まず<指摘>=各県・各市町村の農水振興行政の在り方が、「拡販」「知名度UP」に傾き過ぎており、需給のバランスについて配慮が乏しいように感じる。

ある知人の証言によりますと、ある県の、結構有名な「あるある牛」はなんと、供給量の3倍消費されている!そうです。

すき焼き屋・ステーキ屋・焼き肉屋といった「特定料理業者」すなわち肉専門の飲食店は、牛の個体識別番号を客に明示する義務を負っておりまして、ちゃんと明示しているか、たまに御上がチェックに来ます。しかし、ホテル・旅館・一般飲食店は「特定料理業者」に指定されていないので、偽装が容易です。で、偽装が横行してしまうのです。

そして、まさにその状況下でも、その県の県庁は「あるある牛」のさらなる拡販・知名度UPを目指しておられるようで、豪華なことに、東京の超老舗VIPホテルを会場にして、業者招待会を開催しています。

マーケテイング会社を使って、業者まわりをさせており、弊社もお誘いを受けましたが、欠席しました。

昨今県庁や知事本人が全面に出て県産品をPRすることは素敵なことと称賛されており、各地で盛んに行われていますが、役人さんやマーケテイング会社が、自分がPRしている品物の需給バランスに注意をはらっているケースは少ないのではないでしょうか、推測ですけど。

「品物が足りない!」ということが生じた場合、それは非常にナーバスな問題なので、市場関係者は役人さんにはまず伝えないと思います。ですので、役人さんに問題意識が在っても、事実を把握するのは、かなり難しいと思われます。これも、まあ、推測ですが。

その間にも、さらなる拡販活動が推進され、矛盾が大きい場合には偽装に至るものと想像できます。

で、<提案>ですが=県庁などの行政機関に「地域ブランド監督課」を設置していただきたい。勿論農水振興部門からは独立した形で。

牛に限らず農産物は、短期間での増産が難しいですから、急にテレビで話題となり人気が出た場合などに、需給バランスが崩れ易い傾向があります。例えば、ブランド牛の肥育には30カ月程度かかりますので、人気が出ても増産は全く不可能です。

ところが、バランスが崩れた結果、それが遠因となって、偽装が行われた場合にも、誰もその状況を是正しようとしません。

グッチ社の「ブランドGメン」のようなものが必要だと思いますよ。

是正を行えるのは、公に行政権を与えられている当局者だけでありますから、つきましては、各県・各市町村において、地域ブランドの監督部署(=「ブランドGメン」)を設置していただくことをお願いする次第です。

ヨロシクです。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.369日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
Filed under: すき焼きフル・トーク,ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)