気流

読売新聞の読者投稿欄『気流』の、12/1号のテーマは鍋でした。10通ほどの、鍋にまつわる思い出話しが掲載されていました。

その筆頭、題字のすぐ横に載せられていましたのは、

「すき焼き 新婚の思い出」という、65歳の女性の投稿でした。引用しますと、

「きょう、12月1日は私たち夫婦の結婚記念日だ。ちゃんとした式も挙げられず、婚姻届を提出しただけのスタートだったが、初めての夕食は鍋料理、すき焼きで祝った。」

「買ってきたのは安い牛肉だった。おまけに料理が得意ではなかったので、味付けが濃すぎる失敗作となったたが、夫が「大丈夫おいしいよ」と言ってくれたことは忘れられない」

「以来、結婚記念日には「初心を忘れないように」と、鍋料理を作って来た」・・・

うーん、昭和な美談ですねえ。

「ちんや」の「すき焼き思い出ストーリー」のサイトに投稿していただきたかったです。

実は「ちんや」の会員さんには、それぞれ記念日を一つ店に登録していただいていますが、その記念日として結婚記念日を登録なさる会員さんが大変多いです。

このご夫婦のように、二人で力を合わせて頑張っていこう!という気分の時に、すき焼きがマッチするのでしょうか。

日々肉を売る場合に、こういう話しを忘れたくないものだと思います。

それが、肉を売る者の初心であるはずです。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。

この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.376日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)