なんちゃって和食
和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたそうです。目出度いです。
では、今後この影響はどういう形で出るでしょうか。
世間の論調は、
・日本国内の「和食離れ」にストップがかけられる。
・食材を海外へ輸出できる。
・日本を訪れる外国人観光客が増える。
・海外の「なんちゃって和食」レストランを、よりまともな方向へ変えられる。
この中で難しいのは、「食材を海外へ輸出」でしょう。
既に海外には、かなりの数の「なんちゃって和食」レストランがあります。
ある人は、味噌汁に「れんげ」が付いてくるかどうかが、見分けるポイントだ、と書いていました。付いて運ばれてきたときは大抵アウト。「ミソスープ」という感覚⇒出汁をとっていないことが多いそうな。
食材も現地の、似た食材を使っているようです。
経営者も中国系や韓国系が多いとか聞きます。彼らが、本物の日本の食材を真剣に求める日がすぐやって来るとは思えません。
だいたい、日本人だって、人のことはとやかく言えません。
ついこの間まで日本人はイタリア料理と言えば「ナポリタン」しか知らなかったんですから、イタリア人から見れば、当時の日本のレストランは「なんちゃって」に見えていたことでしょう。
食材だって日本の材料で「ナポリタン」でした。
でも、ことさらに嘆くのは良くないと私は思います。
本物への入り口は、やはりどうしても「なんちゃって」です。
今「すき焼きが好きだ」という方の、相当人数は牛丼チェーンの牛丼を入口にしていると思います。ああいうチェーンが世にひろまってから、もうだいぶ年月がたっていますからね。
一生チェーンの牛丼しか食べない人も多数いるでしょうが、「いつかもっと旨い肉を食べたい!」と思った人もいたわけです。「吉N家」さんの牛丼は、基本的には良く出来たものですから。
同じように「なんちゃって和食」に触れてガッカリする外人さんも沢山いるでしょうが、食べてみて、それが「なんちゃって」であることに気づき、「もっと・・・」と思う人も必ず大勢いると思います。
ミソ・スープのように基本から外したものは困りますけどね・・・
今度こそは本物を食べたい!
と日本を目指す人が増えたら良いと思っています。
追伸①
クリスマス・イベントを開催します。
「イブすきの日に、指宿の焼酎を!」
とうことで、12/24に「ちんや」お座敷(=個室・大広間)で、すき焼きを頼んだ方に、指宿市の芋焼酎グラス一杯をサービスに致します!
堂々オヤジ・ギャグです。
サービス品だからと言って、質が悪いわけじゃあございません。
白露酒造さんの『岩いずみ』という品ですが、
指宿市山川地区の「黄金千貫」を主に使用。
また国土交通省「水の郷百撰」に認定された、開聞岳の麓より湧き出す天然水(軟水)を使用しています。
白麹仕込と黒麹仕込という製造方法の異なる焼酎を絶妙にブレンドしてありまして、実にマイルドです。
さらに1年熟成させることにより、味わいと甘い余韻を醸し出しています。このメーカーさんは熟成に重きを置いておいでなので、「ちんや」の味に合うと私は思っています。
と、いう次第で「イブすきの日に、指宿の焼酎を!」
お後がよろしいようで・・・
追伸②
ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.386日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。