キウイですき焼き興し
最近キウイに注目しています。
キウイにアクチニジンというタンパク質分解酵素の一種が含まれているからです。
キウイを食べるとアレルギーに成る、という人がたまにおいでですが、この物質がアレルゲンなのです。
「アレルゲン」というと聞こえが悪いですが、それほど強力な物質なので、便利な使い道もあります。肉のタンパク質を分解して、柔らかくすることが出来るのです。
このブログに何回も書いております通り、私は、肉の仕入れや管理に際して、消化が良い肉=モタレない肉であること、を最重要に考えています。
昨今、見栄え重視の発想や畜産経営上の都合で、世間に消化の悪い肉が実に多く、消費者の肉離れを招いていますが、是非その傾向をストップしたいと私は思っています。
また、特に「ちんや」が在る浅草という土地柄、ご家族連れで、お爺様・お婆様も交えて、大切な食事をしていただくのが、弊店の役割ですので、モタレないことが、とても大事です。
肉料理は色々ありますが、年配の方が一番召し上がるのは、すき焼きでしょう。だから、モタレてはいけないのです。
それで、肉自身がモタレないことが勿論一番重要ですが、さらに加えて消化酵素で消化を促進することも重要となってくる次第です。
その消化酵素が、キウイのアクチニジンなのです。
味の面でも、酸味のあるキウイは、すき焼きのサイドデイッシュとして一緒に食べますと、甘辛い味に飽きた舌をリフレッシュすることができますので、塩梅が良いです。今後注目して使って行こうと思っています。
さて、こう方法に最初に気づいた人は岐阜県にいました。岐阜県関市の洞戸(ほらど)の人達です。
洞戸は日本有数のキウイの生産地ですが、この町で、キウイを活かした町興しを展開しておいでの「NPO法人洞戸村ふるさと塾」の理事長さんと、最近私は知り合うことが出来まして、収穫したばかりのキウイを送って貰うことができました。
たまたま近江肉牛協会の人達の宴会が「ちんや」でありましたので、洞戸のアクチニジンをお試しいただきました。結果、
あれだけ食べたのに、まだ食べられる!というのが何よりの評価で、嬉しいことでした。
今回「すき焼きとキウイ」と最初に考えた方々と知り合うことが出来ましたのは実に有り難い御縁でした。
洞戸の方々は、今後も「すき焼き・肉料理にはキウイが御約束!」とPRして行くお考えのようですので、私もちゃっかり便乗させていただく考えです。
だいたい、すき焼きはアクチニジンと共に摂取すべきだ、という考え方は立派な知的財産なのであって、それを思いついた洞戸の人は先行利益を得るべきだと思います。
キウイとすき焼きで町興し!
キウイですき焼き興し! ドンドン行きましょう。
追伸①
単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。
21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。
時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。
くわしくはこちら↓です。
追伸②
ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.382日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。