酷い商談

酷い商談をしたことがあります。

私より以前に面談して、自分の提案を却下した別の社長について悪口を連ね、

⇒住吉さんはそういう人ではないから、この提案の良さが分かる筈だ⇒買うべきだ!という展開なのです。

私は、その罵倒された社長さんとは、日頃親しくさせていただいていました。

ですから、当然その御提案は買いませんでしたし、買わない理由を曖昧にしてはいけないと思い、理由を書面にしてFAXで送りつけました。

商談の手法自体が気に入らないから⇒おつきあいできない、と。

このように、同業者や競合者を貶せば、喜ぶに違いない!

と考える人は少なくないようですが、そういう方と付き合うと、イヤな発想が伝染するので、付き合わないしか方法がありません。

「ちんや」の営業の現場でも、同業すき焼き店の悪口を言う人(=一応「御客様」)がいます。たいていは些細なことを膨らませているだけです。

聞きたくないですね、同業さんの悪口は。

こちらが喜ぶと思うんでしょうか。

「ちんや」についても、些細なことが気にくわなければ、次は別の同業店に行って、その話しを言い触らすのだろうなって想像できますよね。歓迎できません。

こういう方は、すき焼き屋同士が実は円満なことをご存知ない、非常にザンネンな人だと思います。そういう態度だと、おそらくは、どのすき焼き店に行っても歓迎されないでしょう。

歓迎したいのは、今という時間を楽しまれる方です。

それをしない人って、「貴重な食事の時間を、もったいないな」と思います。

本日は、お暑い所、皆さんを、さらにイラっとさせる様な文を御用意してみました。ひひひひ。

 追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.266日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
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天然氷

お暑うございます。お客様から、

浅草に、天然氷の、かき氷を食べられる所はない?

と聞かれ、不覚にも答えられませんでした。基本的に甘いものには疎いのです。はい、酒飲みなんもんですから。

で、仕方なく、ネットで検索しましたら、ありました、

「暑い夏にはやっぱりコレ☆東京で天然氷のかき氷を食べられるお店ランキング」

というサイトが。

どれ、どれ、

10位=「とちまるショップ」

住所:東京都墨田区押上1-1-2 東京ソラマチ 4F

「東京スカイツリーのソラマチにある、栃木県のアンテナショップです。

栃木だからこそ、とちおとめを使ったシロップがウリ。

さすがにウリなだけに、美味しいと評判です。スカイツリーを眺めて、その帰りにふらっと寄ってみるのも良いですよね。」

うーん、浅草から遠くはないけど、夏休み中は込んでるんでしょうね。

9位=恵比寿、8位=江東区富岡、7位=銀座、6位=世田谷区下馬

やはり浅草は出てきませんな。

5位=秩父郡皆野町金崎 東京じゃないじゃないか!

4位=北区十条仲原、

3位=柏市柏 東京じゃないじゃないか!

2位=藤沢市鵠沼海岸 もう!東京じゃないじゃないか!

そして、

1位=「ひみつ堂」

住所:東京都台東区谷中3-11-18

「やっぱり天然氷のかき氷と言えば、ここは外せません。

行列必至のお店です。夏に炎天下の中、数時間は当り前・・・なんてことも。

それでも食べる価値ありの、美味しいかき氷なんでしょう!最近、マスコミ等でも「天然水のかき氷と言えば」と枕詞のように出てくるようになったひみつ堂。だからこそ、行ってみたい、でも混んでる・・・」

と、ありますから、ここが本命なんでしょうね。

不勉強でした。

行ってみないといけませんが、谷中は台東区なんですけど、山の向こう側だから、遠いんだよなあ。

外は暑いし・・・

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.265日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

半沢直樹

テレビドラマ『半沢直樹』大ヒットのことは既に有名かと思います。ヒットの背景を分析した記事もたくさんUPされていますね。

やれ壇密さんのセクシーさが勝因だとか、やれ愛之助丈の「お姐口調」がサイコーだとか。

そんな中、私が興味を持ちましたのは、演出を手掛けている福澤克雄氏のインタビューです。

まず御本人は、この大ヒットについて、

「まったくの想定外でした。びっくりしています。」

「原作を書いた池井戸潤先生との最初の打ち合わせのときも「一生懸命作りますけど、たぶん当たらないですよ」と言っていたくらいです(笑)。」

制作に入る時点での認識では、『半沢直樹』は、これまでのドラマ界の常識で考えると、

・登場人物に女性が少なく、

・わかりやすく視聴率を取れるキャラクターもおらず、

・恋愛もないという「ないないづくし」。

「それに銀行という、男の世界が舞台です。セオリーどおりなら、ドラマのメインターゲットと言われる女性は「見ない」ということになりますよね。」

だから視聴率は、

「当初は12~13%から初めて、徐々に上げて最終回で20%。プロデューサーと「平均15%取りましょう!」と誓い合っていたくらいです。」

ところが、いざ蓋を開けてみたら、大勢の女性が視ました。私の知人の洋食店のマダムなど、FBで『半沢』を実況中継するほどです。

「テレビの常識がいかに適当だったか、マーケティングというものがいかにアテにならないか、ということでしょう。」

「これまでの「〇〇がないから視聴者は見ない」という常識は、逆に言えば、「これだったら食いつくだろう」と、視聴者に対してある種の「上から目線」じゃないですか。」

うーむ。そういう傾向は大いにあるな!と部外者ながら私も感じていました。

だいたい、ですよ、「マーケット・イン」で発想する人って、どういう理由か存じませんが、「上から目線」なことが多いような気がします。

経営者の交流の場とかでも、そうしたタイプに遭遇すると、私は適当に話しを逸らせることにしています。そう、『半沢』の話しなどは、最高の逸らしネタです。

で、話しを戻して、演出家氏のインタビューに戻りますが、

「最初から“常識外れ”のドラマだったから、ただ、僕はこのドラマを通して、半沢直樹という人間の生き方や面白さを描きたかった。半沢の人生はテレビにいちばん合っている「成り上がり」の物語。自分たちで本当に面白いと思った原作だった・・・」

「だから、『半沢直樹』は、最後は自分が面白いと思うものを作るしかないと思ったわけ。それしかないと。」

いいね!と思います、バリバリの「プロダクト・アウト」精神。

しかし、ですよ、「TBSストア」で「倍返し饅頭」なる関連グッズを売るのは、いかがなものでしょう。

いったい、何を、どのように倍返しすると言うのか・・・

試しに買ってみようかなあ。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

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皆様も、是非御参加下さい!

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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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記念日商法

「〇×の日」を勝手に制定して、その日にあわせて販促をかける「記念日商法」が盛んですね。

まさか、終戦の日の8/15を使っている人はおるまい、と思いましたが、なんと、いました。

「日本記念日協会」のサイトによりますと、

8/15は「森のたまごの日」なのだとか。

で、その根拠ですが、

「コクとうまみ、鮮度と栄養価で人気の鶏卵「森のたまご」を製造販売するイセ食品株式会社が11月18日と毎月第3木曜日に制定。ブランドたまごの定番と称される「森のたまご」の素晴らしさを多くの人に知ってもらうのが目的。」

「日付は11月で「いい」、18日を「森のたまご」の「森」と読むことからで、「森」の字にある「木」を分解すると「十」と「八」となるため18日とし、また「森のたまご」の「森」の字には「木」が3つあることから、あわせて毎月第3木曜日も記念日としたもの。」

???

8/15が「森のたまごの日」なのではなくて、今年の8月の第3木曜日が8/15だから、結果的に「森のたまごの日」に成ったのですね。

こういう日でも、何か販促をかけたのでしょうか・・・

さてさて、私も実は「記念日協会」さんに記念日を登録しています。

正確には、私の記念日ではなく「すきや連」の記念日なのですが、

毎年10月15日が「すき焼き通の日」です。

根拠は在るのか って? 失礼な、在りますよ!

「すき焼きに関する本『すき焼き通』(向笠千恵子著・平凡社新書)が刊行されたことをきっかけに、すき焼き店とすき焼き愛好家で結成された「すきや連」が誕生。すき焼きの美味しさと楽しさをアピールする日にと『すき焼き通』の刊行日(2008年10月15日)を記念日とした」のです。レッキとして史実です。

この刊行記念会の会場が「ちんや」だったので、私が記念日の登録手続きをした次第です。

以来5年間、「すきや連」は連続15回を数えるほど続いておりまして、すき焼き屋同士もだいぶ仲良くなりました。

その御縁の記念日が「すき焼き通の日」なのです。

今のところ、この日を獲っているのは私だけですが、10/15が第三木曜に当たれば、例のたまごと同居するハメになりそうです・・・

それは、まあ、さて置き、記念日がすき焼きの販売促進に寄与しているのか、ですが、その度合いは、正直、イマイチ感があります。

でも良いんです。自分が楽しいので。

 追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

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「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

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甲州市

8/10、猛暑で40℃を超えた4地点は、館林市、甲府市、甲州市、四万十市でした。

このニュースを視て、甲州市ってどこ?

と思った方は多いと思います。

馴染みが薄いのは当然で、甲州市は2005年に「平成の大合併」で、塩山市・勝沼町・大和村が合併して発足した市です。そう、要するに、塩山と勝沼が合体したのです。

葡萄の業界・ワインの業界では非常に重要な地域ですが、合併したことで知名度がむしろ下がった感がありますね。この安直な市名は「旧市町村名を含まない公募の形」で決定したそうです。

こういう地名が最近他にも出来ましたね。

前沢牛の産地・前沢は「奥州市」に入ってしまいました。

この市名を聞いた時、私は、

岩手県なんだから「陸中市」だろう!

とツッコミたくなりましたが、歴史的には「陸奥国」という地名が、現在の岩手県や宮城県をも含む広~い地域のことを指していた時代もあるそうで、「奥州市」でもあながち間違いではないのだそうです。けっ。

だいたい、旧国名に州を付けて「〇州」という略し方が良く使われるかどうかは、多分に語感で決まっているような気がします。

『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』考えてみれば分かる通り、

下野国をGe-shuとはあまり言いませんし、飛騨国を Da-shuとも言いませんね。使われるのは語感の良い場合で、その代表がou-shuでしょう。

「長州力」のChou-shuも良く使われますね。

「上州の空っ風」のJou-shuも良く使われます。

江州Gou-shuは東京ではあまり使いませんが、「すきや連」で彦根に行きました時、地元では結構使っていることに気づきました。江戸のことじゃないですよ、近「江」国のことですから、念のため。

街道kai-douが音読みなので、

奥州街道、甲州街道

のように音読みで統一したい場合にも良く使われるようです。

語感がイマイチでも使われているのは、

茶の「石州流」のSeki-shuくらいでしょうか。

自治体の知名度UPのためには、語感が良い地名を使いたくなるの気持ちは分かりますが、ある一部の地域に対して国全体を意味する地名を付けてしまうわけですから、

どこのこと?と言われかねません。

だから私は「なんだかなあ」と思っています。勿論いまさら変えられないでしょうけど、農産物のブランド名として使うのは、さらに「いかがなものか」と思います。

特に青森県・岩手県・宮城県も含む広~い地域の中には、色々な地域があるのですから、同じ作物を植えたって、当然違うものが出来ますよね。

よくよく、そこはお考えいただきたいと思います。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

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この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.262日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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水の県

「しゅうすいいき」という言葉を日常的に使う人はあまりいないだろう、と思います。

私も、7/29「すきや連」の翌日にホテルの売店で見つけた、「びわこ検定」の解説本で初めて知りました。

「しゅうすいいき」の漢字は「集水域」でして、降った雨が、その河川や湖沼に流れ込む範囲のことを言います。分水嶺で区切られた範囲のこと、と言っても同じことです。

で、話しは滋賀県のことになりますが、滋賀県の地理的特徴として、琵琶湖の集水域と県の行政域がほぼ一致する、ということがあるそうです。

琵琶湖は近江盆地の中央にあり、周囲は山で囲まれています。

その山々を水源とする川が、一級河川だけで119本も琵琶湖に流れ込みます。この環境が淡海国を形成してきたわけですが、その琵琶湖の集水域が県の領域と同じなのです。

こういう県は、全国に3県しかありません。

山形県=最上川水系

山梨県=富士川水系のみです。

なるほど、たしかに3県とも豊かな農業県で、水を大切にする土地柄ですね。

特に滋賀県民は、琵琶湖研究所の研究員として水環境や農村生活を研究していた、カダさんを知事に当選させることで、「水の県」でありたい、という考え方を強烈に示しました。

カダ知事は、去年の総選挙ですっかりミソをつけてしまいましたが、私は、淡海国の水を護る政策は支持したいと思います。

今滋賀県では、中川畜産さんがボヤいておいででしたが、牛の畜舎すら「汚染水を出す施設」と看做されて、増設が難しいのだそうです。その施設から琵琶湖へ向かう下流域の、全部の町会のOKが出ないと、増設ができない、という規制があるそうです。

うーん。

化学工場と牛舎を一緒にするのは、いかがなものか、と思いますが、水に対する姿勢は評価できますね。

滋賀、山形、山梨。

「水の県」の動向には注目する必要があるようです。

気のせいか、3県とも、チョイ左な感じが・・・

追伸①

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ソーシャルツーリズム

昼も夜中も冷房に当たり続けているせいで、咽喉が痛くなりました。

カラオケのせいじゃないのか って?!

ち、違いますよ!

これは毎夏の恒例行事なんです。去年・一昨年は、カラオケは控えめでしたが、やはり咽喉が痛くなりました。そう、猛暑のせいなんです。

本当に暑くて弱ります。

東京の真ん中に住んでいて特に困りますのは、夜中暑いことです。最低気温が30℃以下に下がらない、と言いますから、実に困ります。

さて、その原因ですけど、地球温暖化のせいもありましょうが、東京に人が集中しているのが、なにしろ良くありません。

休みの取れる人は、東京から出て行って欲しいです。そうすれば東京で冷房をまわす人が減りますから、少しは涼しくなるでしょう。

震災の後、政治家もコメンテイタ―も、日本人の暮らし方を根本から考え直して、使うエネルギーを減らすべきだ!って言っていたと思いますが、もう忘れたんでしょうか。

冗談ぬきに、多くの人が秘書に行けるイヤ避暑に行けるようにしないと、熱中症の患者がどんどん増えるんじゃないでしょうか。

観光庁さんは「休日分散化」「ポジティブ・オフ」で、休みに行こう!と言っていますが、効果はサッパリです。

もっと国を挙げて、国策として「夏は東京から脱出する!」ようにもって行かないとダメだと思います。

今ふたたび「ソーシャルツーリズム」という考え方を見直して、特に年配の方が涼しい所へ行けるように出来ないもんでしょうか。

ソーシャルツーリズム (Social Tourism) とは、

「旅行の機会に恵まれない人々に対して、観光旅行に参加しやすくするための条件整備を行うこと」

「具体的には、身体的事情あるいは経済的理由等により観光旅行に参加できない人を、国や地方自治体が支援の仕組みを整えることによって、参加できる状態にすること。例えば、休暇手当支給、各種割引措置、各種情報提供、廉価な宿泊施設の整備など」です。

日本では、郵政官僚が「かんぽの宿」をすっかり食い物にした結果、ソーシャルツーリズムのイメージがかなり悪くなってしまいましたが、ふるく1950年代には熱心に推進されていたようです。

ああいった宿泊設備は、ヒートアイランドをどうにかするという意味でも重要だ、と考えて⇒見直すべきなんじゃないか、そう思います。

一方、現役の人が休めるようにするには、やはり国民の休日を暑い時期に固めるしかありますまい。

「海の日」とか「敬老の日」とか、そもそもの根拠から離れてしまった休日はもうヤメにして、8月に休みを作りましょう。

8/6とか8/9とか8/15とか忘れてはならない日が在るわけで、歴史を風化させないためにも、そういう日を休日にするべきだと、私は思っています。

追伸①

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肉の大獄

彦根のすき焼き店「千成亭」さんが発行している『近江牛いまむかし』というパンフレットは非常に参考になります。

たいていの肉関係の本には、明治時代以降のことばかりが書いてありますが、この本には江戸時代の彦根藩の肉食文化・肉生産体制のことがくわしく書いてありまして、

へえ~

ということもいくつかありました。

印象に残りましたのは、桜田門の大老・井伊直弼による、牛馬屠殺禁止令のことです。

直弼以前の彦根藩は公然と牛を屠殺して食用にしていた、唯一の藩でした。一応アングラなので、「薬」と称していましたが、アングラにしては売り先が素晴らしくて、将軍さえも、その「薬」を楽しみにしていたほどです。

そういう次第で彦根の「薬」は有名で、全国にファンがたくさんいたのですが、それをイキナリ直弼は禁止してしまい、将軍家への献上も止めてしまったのです。

「烈公」こと、水戸藩主の徳川斉昭も彦根肉の味噌漬けが大好きで、禁令の後も、なにとぞ譲っていただきたい、としつこく催促していたようですが、直弼は頑として応じず、そこから水戸藩との間にしこりが芽生え⇒桜田門外の暗殺につながった、という説があります。それは、まあ、話しの風呂敷を拡げ過ぎでしょうけど。

私の印象に残りましたのは、家代々の産業をズバッと切ってしまい、異論を受け付けない、直弼の強情さです。そして、そういう性格に成った原因=幼少期の不遇時代のことが気になりました。

実は直弼は、第13代藩主・井伊直中の、なんと十四男で、兄弟が多かった上に母が側室だったこともあって、養子の行き先がなくて、17歳から32歳までの15年間を、「埋木舎」と称する質素な屋敷で過ごしました。

7/29の「すきや連」のついでに、私も、この「埋木舎」を見物して来ましたが、たしかに質素で、中級武士の家といった感じです。

この家で、ひたすら兄や甥が死ぬのを待つ、という暮らしを続けながら、直弼は熱心な仏教徒と成り、それが牛馬屠殺禁止につながって行くのです。

司馬遼太郎の『酔って候』を読むと分かりますが、幕末に活躍した人物の内相当人数が、それぞれの家の長男ではなく、養子や傍系親族でした。

徳川慶喜、島津久光、山内容堂、伊達宗城・・・皆長男ではありません。現代でも養子社長が大胆な事業展開をしたりしますから、納得できる傾向ですね。

直弼の場合、こうして出来上がった性格が、政局に大きな影響を与えたように思えます。その要因が、やはり無視できません。

将軍継嗣問題、条約勅許問題、安政の大獄といった直弼の政治行動に感じられる強情さは、「埋木舎」時代に形成され、それが極端に現れたのが肉の一件だ、と私はみています。

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金印カレー

皆さん、馬鹿にしてはいけません。

福岡の、新ご当地グルメ「志賀島金印カレー」を。

「きんじるし」じゃないですよ、「きんいん」です。

開発した当事者は大真面目なのです。

福岡市役所は、志賀島の集客促進プランを策定すべく、大真面目に委託業者「リクルートライフスタイル」と契約、地元住民と共に大真面目に商品開発に取り組んで来たのです。

なんでも、

「食と景観、歴史を3本柱に観光客を集めて地域活性化を図ることとし、プラン第1弾としてご当地グルメを開発することにした。」

「いくつかのアイデアの中からアレンジしやすいカレーを選び、ネーミングは全国的にも有名な金印にちなんで「志賀島金印カレー」に決めた」

のだそうです。

なに? カレーの中から漢委奴国王の金印を発掘できるのか って?!

いやいや。私も、この話しを聞いた瞬間、そう思ったんですけどね。違うそうです。

カレーの色が小金色イヤ黄金色なんだそうです。

まず、

「クミンやターメリックなど数種類の香辛料を調合し、どんな食材や調理法にも合うように辛みを抑えて食欲を刺激する香りを強めた「金印スパイス」を使用」

「旅館や食堂など8店舗が料理研究家のアドバイスを受けてオリジナルカレーを開発した」

・サザエやワカメなど志賀島の食材を使った「カレーさざえ丼」(700円)を出すのは「中西食堂」さん。

・旅館「浜幸家」さんはサザエの釜飯にグリーンカレーを合わせて食べる新感覚の「磯のグリーンカレー御膳」(1500円)で勝負。

・野菜たっぷりの「彩り野菜とレモンのスープカレー」(1100円)を出す割烹旅館「こみね」さんは「夏バテ気味の胃袋にぜひ」と話している、とか。

開発全体のプロデュースを務めた「リクルートライフスタイル」の客員研究員・佐藤真一さんの理論では、

「おいしいだけでは売れないのがご当地グルメ。ストーリーがあって面白く、なおかつおいしければリピーターが生まれる」

「金印カレー」については「金印のイメージにつながる黄金色のスパイスの開発などストーリー性があり、各店舗のメニューも専門家の指導で丁寧に作ることができた」

ストーリーがあって面白く、なおかつおいしくなければ売れない、というのは、私も同感です。その通りでしょう。でも・・・

いや! 馬鹿にしてはいけません、「金印カレー」を。

食べてみれば、古代からの歴史ロマンに浸れるかも・・・しれ・・ません。大真面目です。

(注)志賀島は勿論元々は島でしたが、砂州により福岡本土と陸続きになって、現在は福岡市に属しています。

追伸①

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くわしくはこちら↓です。

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この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

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サバ缶

フード・ファディズム (food faddism) とは、

「食べものや栄養が健康と病気に与える影響を過大に信じること」

「科学が立証した事実に関係なく何らかの食べものや栄養が与える影響を過大評価すること」「科学が立証したことよりもその影響を信じ固執していること」

ですね。この単語を、もうご存知の方も多いと思います。

さて、久しぶりに登場した、フード・ファディズムのスターは、

サバ缶。

今売れまくって、品薄状態が続いているのだそうです。

サバ缶が売れまくる原因になったとされる番組は、

7月30日放送の朝日放送『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』の特集「やせるホルモンで病の元凶【肥満】を解消SP」。

まず、スリムな人が多いという山形県村山市の食生活を紹介し、

「スーパーで買い物をする人の特徴はサバ缶を買うことであり、サバ缶を使った料理を市民はたくさん食べている」

で、スタジオに登場した肥満治療の第一人者、小田原雅人東京医科大学主任教授は、

「どんな人の身体の中にもあるホルモン「GLP―1」がその鍵になる」

「GLP―1」は必要以上の食べ過ぎを抑えて、糖分が腸で緩やかに吸収される働きを持つ「やせるホルモン」であり、小腸を刺激する食べ物を摂ることによって分泌が促進する」

「その食べ物とは、食物繊維と、サバ缶だ」

さらに、この番組は、

「やせる努力をしなくてもやせられる物質が存在する」などと煽っていたそうで、それでダイエットに興味のある人たちが飛びついてしまったようです。

ネットでも、サバ缶の品切れについて話題沸騰のようです。

以前に「納豆ダイエット」で納豆を品切れにした番組『あるある大事典』は、データや大学教授のコメントなどを捏造していたことが発覚して、打ち切りになりましたよね。今回は大丈夫なんでしょうか。

いやはや。

どこかの局で、

「すき焼きを食べればやせる努力をしなくてもやせられる」

と言ってくれないかなあ。

そういう番組ならスポンサーに成りますよ。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.257日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

Filed under: ぼやき部屋,色んな食べ物 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)