水の県

「しゅうすいいき」という言葉を日常的に使う人はあまりいないだろう、と思います。

私も、7/29「すきや連」の翌日にホテルの売店で見つけた、「びわこ検定」の解説本で初めて知りました。

「しゅうすいいき」の漢字は「集水域」でして、降った雨が、その河川や湖沼に流れ込む範囲のことを言います。分水嶺で区切られた範囲のこと、と言っても同じことです。

で、話しは滋賀県のことになりますが、滋賀県の地理的特徴として、琵琶湖の集水域と県の行政域がほぼ一致する、ということがあるそうです。

琵琶湖は近江盆地の中央にあり、周囲は山で囲まれています。

その山々を水源とする川が、一級河川だけで119本も琵琶湖に流れ込みます。この環境が淡海国を形成してきたわけですが、その琵琶湖の集水域が県の領域と同じなのです。

こういう県は、全国に3県しかありません。

山形県=最上川水系

山梨県=富士川水系のみです。

なるほど、たしかに3県とも豊かな農業県で、水を大切にする土地柄ですね。

特に滋賀県民は、琵琶湖研究所の研究員として水環境や農村生活を研究していた、カダさんを知事に当選させることで、「水の県」でありたい、という考え方を強烈に示しました。

カダ知事は、去年の総選挙ですっかりミソをつけてしまいましたが、私は、淡海国の水を護る政策は支持したいと思います。

今滋賀県では、中川畜産さんがボヤいておいででしたが、牛の畜舎すら「汚染水を出す施設」と看做されて、増設が難しいのだそうです。その施設から琵琶湖へ向かう下流域の、全部の町会のOKが出ないと、増設ができない、という規制があるそうです。

うーん。

化学工場と牛舎を一緒にするのは、いかがなものか、と思いますが、水に対する姿勢は評価できますね。

滋賀、山形、山梨。

「水の県」の動向には注目する必要があるようです。

気のせいか、3県とも、チョイ左な感じが・・・

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.261日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

Filed under: すきや連 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)