土曜の「うし重」
土曜の「うし重」を、地下1階カジュアルレストラン「ちんや亭」でやっています。
すき焼き用のベストな肉を重箱に入れて、外見はまったく鰻重同然にお出しします。それに「やげん堀」さんの山椒と七味、それから奈良漬けが付いてます。
もちろん親父ギャグですが、食べれば旨いと思いますよ。是非お召し上がり下さい!
・・・と、ふざけてますが、真面目な意図もありまして、
・牛の美味しい食べ方と、鰻の美味しい食べ方には共通点があることを知っていただく。
⇒「鰻好き」の方に「肉好き」にも成っていただく。
・浅草にはスパイスの素晴らしい御店(=「やげん堀」さん)が在ることを知っていただく。
という趣旨です。
まず山椒ですが、
江戸時代、醤油や味醂のタレをつけて焼く蒲焼が流行する以前は、山椒しょうゆや山椒みそによるつけ焼きが主流でした。これは、現在のような風味を味わうというより毒消しの為だったようですが、実際、山椒の香りがうなぎによく合うため、蒲焼になってからも「うなぎ=山椒」が定着しているのです。熟した実を干してすった粉山椒は、その独特の香りによってうなぎの蒲焼の味を引き立たせる役目をしています。
また、山椒には胃酸のPH値を下げる働きがありうなぎの消化を助ける働きがあります。
次に奈良漬けですが、
鰻の蒲焼きに奈良漬けの組み合わせは定番。鰻を食べた後に口に残る脂っこさを奈良漬けが拭い去り、口をさっぱりとさせる効果があります。また胃の働きを活発にし胸焼けを抑えたり、脂肪の分解、ビタミンやミネラルの吸収を助けるなどの効果があるとされています。
そうそう、七味のことを言い忘れました。
七味については、夏場に肉という重いモノを食べる状況にあわせて、少し配合を変えてあります。まず、
山椒を減らし(=シビレを減らし)、それから、
陳皮を増やして(=香りを増やして)あります。
と、いうわけで、「土曜のうし重」は、
8月の土曜日の、丑の刻(1時~3時)にご提供。
限定14個(じゅ・うし)個です!(笑い)
え? 丑の刻は午前1時~午前3時だぞって?
あ~イタい所を突きますねえ。昼の1~3時なんです、ギャグが不徹底で申し訳ないことです。スミマセン。
追伸①
単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。
21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。
時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。
くわしくはこちら↓です。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.253日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。