伊勢参り①
お伊勢様に参拝して来ました。
ついでに伊勢牛も食してまいりました。
牛と神様のどっちが「ついで」なんだ って?
そ、それはナイショ♡ということで、今日は伊勢牛(いせうし)の話しをします。
今では伊勢牛というブランド名を聞く機会は少なく、三重県の牛と言えば、なんといっても松阪牛ですが、そういう状況になったのは、昭和35年頃からのことでして、その頃から各地の食肉店で「松阪肉」 という看板掲げる店が増えてきました。
昭和10年に行なわれた「全国肉用牛畜産博覧会」で松阪牛が名誉賞を受賞したことから全国的に知られるようになったのですが、それ以前は、三重県一体の牛を、伊勢牛と言って珍重しておりました。
その伊勢牛の中核部分である、松阪牛の生産者などが独自の組織を作ったので、それ以外の伊勢牛が、どうしても霞んでしまった観があるのですが、伊勢牛は歴史がないどころか、そちらの方が老舗なのです。
松阪牛の生産地域は、松阪市だけでなく、その周囲の旧22市町村を含んでいます。伊勢市も、実はその地域の中に含まれていますから、伊勢市産の牛を「松阪牛」と言うことも可能です、面白いことに。
しかし、その「松阪牛」と名乗ってOKな牛を、あえて「伊勢牛」と名乗って販売している人が、伊勢市においでです。
「すきや連」で御一緒する、「豚捨」のMorさんです。
伊勢牛の歴史に誇りを持って、あえて、知名度で劣る「伊勢牛」と名乗っておいです。
今回は、その方の御店を訪ね、網焼きとすき焼きの両方をいただいて、大満足。
牛を「枝肉」の状態で搬入し、自店内で解体・精肉作業を行う、言いますから、肉のプロですね。そういう御店はやはり、味に違いが出ます。
いやいや、伊勢まで来た甲斐がありました。そろそろ帰るかな。
おっと、そうだ、忘れるところだった、お参りを。
追伸①
単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。
21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。
時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。
くわしくはこちら↓です。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.275日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。