踊る新社長
フジテレビの亀山千広・新社長のインタビューを読みました。人気ドラマ『踊る大捜査線』などを手がけた、制作現場上がりの方らしいですね。
私はテレビ業界には全く興味が無いので、知らなかったのですが、今「フジ」さんは苦しい状況のようです。
「同局にとって喫緊の課題は視聴率の回復だ。2004~10年と7年にわたって年間視聴率の3冠を維持したが、2012年には日本テレビ、テレビ朝日に次ぐ3位に。」
おや、朝日さんに抜かれていたとは!
そんな難局で社長に就任なさったわけですが、曰く、
「テレビ局の人間は、番組を作っているが、忙しくて意外と見ていない。一生懸命番組を見て、視聴者が何をおもしろがっているか、語り合って欲しい」
うーん、「テレビ局の人間は」を「飲食店の人間は」に置き換えると、たしかに「忙しく意外と食べていない」です。図星ですね。
さらに、フジさんの不振の原因について、
「テレビは、人の今を映していくものと思う。視聴率で後じんを拝しているのは、その『今』が拾えていないのでは」
「他のテレビ局をライバルと言っている間は、勝つことは不可能だと思う。テレビ以外のメディアに行っている人たちまで含めてチャレンジしていかないと決して勝てない」
と語っておいでです。
飲食も、まさに同じことが言えます。人々は他の楽しみ・他の時間の使い方=つまりテレビやネットやゲームやテーマパークで時間を使ってしまい、飲食の楽しみに使う時間は浸食されるばかりです。
外食産業を利用する人は多いですが、あれはむしろ食事に使う時間を短縮したい人のための産業ですよね。我々とは全く似て非なる産業で、今時の悪しき傾向を助長するだけの存在です。
私達は、テレビやネットやゲームやテーマパークと競合しているのだ、とこの記事を読んであらためて思います。
でも、ねえ、私は気持ちがゼンゼン分かんないんですよね。ゲームに夢中になってる連中の気持ちが。
この国には、美味しいものが食べ尽くせないほど沢山在るのに、ゲームで金も時間も使い果たす人種のことが理解不能です。
特に若年層では酷いことになっているらしく、いわゆる「インターネット依存症」の中高生が、全国に推定約51万8000人いる、とかいう調査結果があるそうです。
要するに、私にフジテレビの社長は務まりませんね。恐れ入りました。
追伸①
単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。
21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。
時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。
くわしくはこちら↓です。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.270日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。