サバ缶

フード・ファディズム (food faddism) とは、

「食べものや栄養が健康と病気に与える影響を過大に信じること」

「科学が立証した事実に関係なく何らかの食べものや栄養が与える影響を過大評価すること」「科学が立証したことよりもその影響を信じ固執していること」

ですね。この単語を、もうご存知の方も多いと思います。

さて、久しぶりに登場した、フード・ファディズムのスターは、

サバ缶。

今売れまくって、品薄状態が続いているのだそうです。

サバ缶が売れまくる原因になったとされる番組は、

7月30日放送の朝日放送『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』の特集「やせるホルモンで病の元凶【肥満】を解消SP」。

まず、スリムな人が多いという山形県村山市の食生活を紹介し、

「スーパーで買い物をする人の特徴はサバ缶を買うことであり、サバ缶を使った料理を市民はたくさん食べている」

で、スタジオに登場した肥満治療の第一人者、小田原雅人東京医科大学主任教授は、

「どんな人の身体の中にもあるホルモン「GLP―1」がその鍵になる」

「GLP―1」は必要以上の食べ過ぎを抑えて、糖分が腸で緩やかに吸収される働きを持つ「やせるホルモン」であり、小腸を刺激する食べ物を摂ることによって分泌が促進する」

「その食べ物とは、食物繊維と、サバ缶だ」

さらに、この番組は、

「やせる努力をしなくてもやせられる物質が存在する」などと煽っていたそうで、それでダイエットに興味のある人たちが飛びついてしまったようです。

ネットでも、サバ缶の品切れについて話題沸騰のようです。

以前に「納豆ダイエット」で納豆を品切れにした番組『あるある大事典』は、データや大学教授のコメントなどを捏造していたことが発覚して、打ち切りになりましたよね。今回は大丈夫なんでしょうか。

いやはや。

どこかの局で、

「すき焼きを食べればやせる努力をしなくてもやせられる」

と言ってくれないかなあ。

そういう番組ならスポンサーに成りますよ。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.257日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

Filed under: ぼやき部屋,色んな食べ物 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)