風鈴トラブル

浅草の「やま吉」さんで「薬師窯」の「江戸粋風鈴」を買い、客席の廊下に付けてみました。

で、エアコンの風向を「スイング」設定にしまして、たまに音が出るようにしました。

風が人工の風なので、音もイマイチ人工感があり、無粋一歩手前かもしれませんが、そこは大目に見ていただければ、と存じます。

聞けば、風鈴は、今や「室内に付ける時代」に成っているのだそうです。

住宅地では外に付けると、なんと、近隣から「ウルサい」と言われたりするそうで、それで今回私が購入したような、小さいタイプが増えてきたようです。

実際ネットの掲示板を視ても、風鈴による近隣トラブルについて、たくさん投稿がUPされています。

「22時以降は外すべきだ」とか、

「お盆を過ぎたら外すべきだ」とか。

最近つくづく感じますが、公対個のバランスが個に傾きすぎて、偏狭な個でも自己主張すれば、それが通る世の中に成ってしまったようです。

まあ、日本は昔、国家総動員をやって大敗しましたから、いまだにそのアレルギーが抜けていないのでしょう。

無粋を通り越して奇怪なものすら東条していますイヤ登場しています。テレビで視たのですが、

無音盆踊り

が行われているそうです。

踊りの音楽を電波で飛ばし⇒それを参加者が個別に持った受信機で受けて⇒イヤホンで聞いて⇒それに合せて皆が躍るのです。

手拍子だけはOKなのだそうで、その音だけが夏の夜空に響きます。受信機が必要ですから「飛び入り」は勿論、出来ません。

自治会の盆踊りなんてものは、

・年に一回やるだけ

・営利目的ではない

・参加するのは近隣の人ばかり

という性格の行事なのに、それでもNGなのだとか。

で結局、「風鈴も室内」の傾向にあると聞きます。

いやはや。

風鈴を外に付けることに関しては、ハードルがもう一つ在ります。ゲリラ豪雨で飛ばされたりすることです。割れるとたしかに危ないです。

個人主義とゲリラ豪雨。

困った世の中に成ったもんです。

南無観世音菩薩。

 

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.268日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)