金印カレー
皆さん、馬鹿にしてはいけません。
福岡の、新ご当地グルメ「志賀島金印カレー」を。
「きんじるし」じゃないですよ、「きんいん」です。
開発した当事者は大真面目なのです。
福岡市役所は、志賀島の集客促進プランを策定すべく、大真面目に委託業者「リクルートライフスタイル」と契約、地元住民と共に大真面目に商品開発に取り組んで来たのです。
なんでも、
「食と景観、歴史を3本柱に観光客を集めて地域活性化を図ることとし、プラン第1弾としてご当地グルメを開発することにした。」
「いくつかのアイデアの中からアレンジしやすいカレーを選び、ネーミングは全国的にも有名な金印にちなんで「志賀島金印カレー」に決めた」
のだそうです。
なに? カレーの中から漢委奴国王の金印を発掘できるのか って?!
いやいや。私も、この話しを聞いた瞬間、そう思ったんですけどね。違うそうです。
カレーの色が小金色イヤ黄金色なんだそうです。
まず、
「クミンやターメリックなど数種類の香辛料を調合し、どんな食材や調理法にも合うように辛みを抑えて食欲を刺激する香りを強めた「金印スパイス」を使用」
「旅館や食堂など8店舗が料理研究家のアドバイスを受けてオリジナルカレーを開発した」
・サザエやワカメなど志賀島の食材を使った「カレーさざえ丼」(700円)を出すのは「中西食堂」さん。
・旅館「浜幸家」さんはサザエの釜飯にグリーンカレーを合わせて食べる新感覚の「磯のグリーンカレー御膳」(1500円)で勝負。
・野菜たっぷりの「彩り野菜とレモンのスープカレー」(1100円)を出す割烹旅館「こみね」さんは「夏バテ気味の胃袋にぜひ」と話している、とか。
開発全体のプロデュースを務めた「リクルートライフスタイル」の客員研究員・佐藤真一さんの理論では、
「おいしいだけでは売れないのがご当地グルメ。ストーリーがあって面白く、なおかつおいしければリピーターが生まれる」
「金印カレー」については「金印のイメージにつながる黄金色のスパイスの開発などストーリー性があり、各店舗のメニューも専門家の指導で丁寧に作ることができた」
ストーリーがあって面白く、なおかつおいしくなければ売れない、というのは、私も同感です。その通りでしょう。でも・・・
いや! 馬鹿にしてはいけません、「金印カレー」を。
食べてみれば、古代からの歴史ロマンに浸れるかも・・・しれ・・ません。大真面目です。
(注)志賀島は勿論元々は島でしたが、砂州により福岡本土と陸続きになって、現在は福岡市に属しています。
追伸①
単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。
21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。
時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。
くわしくはこちら↓です。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.258日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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