〆論争

御蔭様にて弊ブログは、本日994日連続更新を達成。1.000日までカウント・ダウンに入りました!

毎度のご愛読に心より感謝いたします。さて、

「ちんや」精肉売店の、肉以外の品揃えを御指導いだいているIZ川さん達と、鍋物の「〆」について、色々話しました。

「ちんや」お座敷のしゃぶしゃぶの、〆に使っているきしめんを売店でも売ろう!という所から、その話しが始まったのですが、各地に色々な〆方があるので、話しは尽きず、すっかり会議の時間を食ってしまいました。

で、この際ですので、「ちんや」の鍋の〆方を書いておこうと思いますが、しゃぶしゃぶは今書いた通り、きしめんです。

きしめんを鍋に残ったスープで煮て、スープと共に鉢に入れ、一緒に塩・胡椒して食べていただきます。

すき焼きの方は、白飯で自家製のしぐれ煮と共に食べていただきます。

浅草のすき焼き屋の「米久」さんは、鍋の中の煮詰まった割り下=これを鍋下と申しますが、それをスプーンですくって、白飯に載せて食べるようです。

他の鍋物屋さんの方法も紹介しましょう。

どぜう屋さんは基本白飯で、鍋の残りで何かする、ということはないようです。

でも私は、残りの割り下で残りの葱を煮て、それを白飯に載せて食べるのを無上の楽しみとしています。どぜう屋さんでは、大量の刻み葱がサービスアイテム(=無料のアイテム)として出されますが、この葱はこだわりの葱ですから、それを残す手はありません。

最高に美味いですので、「どぜう総理」が下野しておヒマになったら教えて差し上げたいと思っています。

吉原の桜鍋屋「中江」さんでは「後ごはん」というものを作ります。残りの割り下の中に生タマゴを投入して、それが半熟に成ったら、白飯に載せて食べるのです。

これもなかなか旨いものですが、問題点があります。必ず半熟で止めないと、タマゴのタンパク質が焦げて凝固し、鍋にこびりついてしまうのです。そうなると洗い場さんが大変です。

「KM形どぜう」の若旦那は、客が勝手に「後ごはん」をしようとするので非常に困る、とボヤイておいででした。あるすき焼き屋さんは、客が「後ごはん」をしようとするのを断固拒否したら喧嘩になってしまった、とこぼしていました。

貴重な鍋が焦げると困りますので私も警戒しているのですが、「ちんや」で「後ごはん」をしようとする人は、今のところ、ほとんどいません。

「ちんや」で多いのは、しゃぶしゃぶ用のきしめんを、すき焼きの鍋に入れて、残りの割り下で煮ようとする人です。

まあ、やめろ!とは申しませんが、これって味的にどうなんでしょうか?

その状態は炭水化物の量に比べて調味料の割合が極端に多い状態です。平たく申すと甘辛すぎて、私などはとても食えません。

「ちんや」の割り下は、熟成させた、旨みの濃い「ちんや」の肉とバランスするのであって、きしめんとは決してバランスしません。

こういう食べ物を好む人は、腎臓病志願の方と申せましょう。

この食べ物を食べるのに、たっぷりのタマゴにつけて味をマイルドにする、という手もあるかもしれませんが、きしめんの中まで割り下の味が浸透しますので、タマゴくらいではマイルドにならないかもしれません。

かろうじて食べるには、あの「焼きそばライス」路線、すなわち割り下で似たきしめんをオカズにして白飯を食べる、という方法が、在ると言えば在ります。

まあ旨いので、この方法は一応お勧めできます、糖尿病志願の方に。

追伸①

 BSテレビ朝日「幸福の一皿」~美味しさの物語 に出演させていただきます。是非ご覧ください。

 「食卓の華!すき焼き」

 11月23日(金) 20:00~20:54 オン・エアです。(再放送)

 この番組について詳しくはこちらです。

追伸②

ケーブルTV局J:COMの、「村野武範の馳走百景」に出演させていただきます。

是非ご覧ください。放送日は以下の通りです。

11/20(火)夜10時~

11/21(水)深夜0時30分~

11/27(火)夜10時~

11/28(水)深夜0時30分~

この番組と視聴方法について詳しくはこちらです。

追伸③

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて994日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

 

 

 

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)