別腹
食欲の秋ですね。
しかし、この季節はダイエット中の人にとっては鬼門のようです。
そもそも自然界の秋は、食べ物が獲りにくくなる冬に向かって、栄養源となる脂肪を体に貯め込もうとする季節ですから、太りやすいのは当然です。
夏までは頑張ってダイエットしてきた人が、秋に挫折してしまうケースが多かったりするらしいです。大変ですね。
ネットを見ていても、「秋のダイエット情報」が目につきます。
そんな中「?!」という記事を見つけました。それは・・・
ニセの食欲に気をつけて!という記事。いわく、
「食欲には2種類あり、体がエネルギーを必要としているときの食欲の他に、テレビや雑誌による外部刺激によって生まれる食欲があります。」
「特に「食欲の秋」に気をつけたいのは、本当にお腹がすいたとき以外に起こるニセの食欲! 体のエネルギーは充分なのに、視覚や嗅覚から刺激を受けて、ついつまみ食い&コンビニに買いに行ってしまう……なんてことはありませんか?」
「このニセの食欲が起こったときは、以下のような対策をとるようにしましょう!
・テレビや雑誌などのグルメ特集はなるべくシャットアウトする
・テレビや雑誌などの刺激によりニセの食欲が起こったら食べる以外の行動にうつす
(散歩、ストレッチ、エクササイズ、入浴、読書など)」
うーん、「ニセの食欲」とはねえ。
では食欲について、チト考えてみますか!
「ニセの食欲」は正しくは「精神的食欲」と言うとかで、存在が認められているそうです。
たしかに食欲は、目で見た物(=視覚)、匂い(=臭覚)、音(=聴覚)などで、お腹がすいていなくても出たりすることがありますね。
お腹いっぱいなのに好きな物なら食べられるという、あの状態=所謂「別腹」は、「精神的食欲」によって起きる、と説明されるそうです。
「ニセ」でない方は「本能的食欲」と言うそうです。
「本能」の方には、まず胃の収縮によって起きる食欲があります。
胃が空の状態のまま時間が経過すると、胃は収縮を起こします。この収縮を「飢餓収縮」と言うそうですが、これが起こると摂食中枢に伝えられて空腹感を感じます。
血糖値の低下によって起きる食欲もあるそうです。
血糖値の低下を摂食中枢が認知した場合にも空腹感を覚えるそうで、要するに「エネルギーが不足している」ということが認識されて、エネルギーの補給活動=食事を促すわけです。
しかし、ですよ、だいたい人間と申す者は、本能のみで生きる者ではなく、精神によっても生きるものです。
だから「精神」の方を「ニセ」と呼ぶのは、良い気がしませんね。
美味しいものを食べる時の快感が脳を活性化させ、ひいては全身も活性化させます。以前弊ブログにも書いた「快食療法」です。
ストレスをかかえた方には、脳に快感を与えることが特に大事と思います。だから私の場合「食べたい時に食べたい物を食べる」が大方針ですが、「別腹」は致しません。
御蔭様で、私は佐藤フリークいや砂糖フリークではないので助かっています。食後にスイーツ!という欲求が元々あまり無いのです。
皆さんも、御注意下さい。
「別腹」を繰り返していたら、それは、まあ太りますからね。
お腹をへらしてから、食べましょう。美味しいものを。
追伸①
BSテレビ朝日「幸福の一皿」~美味しさの物語 に出演させていただきます。是非ご覧ください。
「食卓の華!すき焼き」
11月9日(金) 20:00~20:54 オン・エアです。
11月23日(金) 20:00~20:54 再放送
この番組について詳しくはこちらです
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて982日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。