父の日

 大吟醸酒「オヤジナカセ」を販売しています。「(倅)セガレグループ」の若者の、故郷の実家の酒米「山田錦」を使って、老舗「白菊酒造」さんが醸造した御酒です。

 「父の日」に是非親子で飲んでいただきたい、と思って今月から売り始めまして、御蔭様で初回入荷分をなんとか、ほぼ売り切りました。

 「父の日」は、日本人の間にさほど浸透したイベントではないですので、正直、セールスがスゴく盛り上がることは最初から期待していませんでした。でも初回入荷分はなんとか売れました。

 「父の日」が終わってしまっても、「父の誕生日」なら一年中ありますから、一年中売れます。「父の還暦」とか「父の古希」とかもありますから、そこでも「オヤジナカセ」は売れますね。でも、

 なーんだ、要するに、そういうニーズを狙った「企画商品」なのね?!

と言っていただくと困ります。たしかにカテゴリーとしては「企画商品」に入るかもしれませんが、「有名タレントがプロデユースした酒」とかと一緒にしてもらっては違います。

 この御酒を企画した、「(倅)セガレグループ」の人たちは、地方の農家出身の若者達で、今は東京に住み、東京に住みつつ実家の農業・日本の地方の農業を盛り上げたい、と考えている人達です。商品企画以外にも、野菜マーケットを開催したりしています。

 「企画商品」を仕入れない私が、今回仕入れることにした理由は、そこです。

 そして、お客様の中でも、その辺りを認識して注文して下さった方がおいででした。なんで、そうとわかるか、ですが、それは当初のセールスの狙い以外の売れ方をしたからです。

 それは、「父の誕生日に飲む」ではなく「父を偲んで飲む」、という売れ方でした。お父様は故人となって、今はそこにいない、という状況で飲むという展開は、当初まったくイメージしてなかったので、そういう売れ方をした時は少し驚きましたが、これは良い傾向ですね。

 「父の日」「父の誕生日」「父の還暦」に売ってやろう、というセールスの狙いに乗っかって売れたわけでなく、それ以外の筋で、企画者の志がお客様に届いた、ということですから、これはかなり良い傾向と思っています。

 オヤジを思う、というのは普遍的な感情です、おおげさに言えば。

 今は、セールスの狙い以外の筋でも、売れて行くと思っています。

追伸①

 「仙台牛」の販売を始めました。震災の当日にも、仙台牛を仕入れましたが、それ以来の仙台牛です。

 データ=宮城県大崎市・遠山明牧場産、黒毛和種牝牛、個体識別番号:12041-78434。

 「食して繋がる、食して支える、浅草から東北へ。」

追伸②

  「青森・岩手・宮城・福島・茨城五県蔵元連合試飲会@浅草in三社祭が開催できない、その日に開催!」の、当日撮影した動画を「YouTube」にUPしましたので、是非ご覧下さい。⇒ http://www.youtube.com/watch?v=y2CQ1h25IyQ

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景表法

  今日は「父の日」ですね。さて「父の日」にまったく関係ないですが、  

 景表法って、ご存じですか。

 景品表示法の略でして、「消費生活アドバイザー」とか「販売士」の資格を持っておいでの方は、ご存じでしょうが、あまり一般生活上で話題になりませんね。一般生活に大変関係あるのに、話題にならないというのがポイントです。

 どのように一般生活に関係あるか、と申しますと、この法律は、商人が詐欺的に「釣り文句」で消費者を騙すことを禁じている法律です。私は、さる大手デパートで係長をしていたことがあるので知っているのです。

 その騙し方の事例ですが・・・

 この時計は、通常は3万円もする物なんですけど、お客様だけ特別に、2万円でお譲りしますよ!!!

とか言っておいて、実は元から通常価格2万円だったのね、ひひひひ、という手口がありますね。

 この手法を「優良誤認」と言って、違法です。

 もう一回申しますが違法です。

 景表法のガイドラインでは「セール期間から遡って8週間のうち4週間以上その価格で販売していたという実績があれば通常価格として認められる。」となっているそうで、要するに、最低一ヶ月は、その定価で売った実績がないと、違法になるわけです。

 それはわかったけど、なんで、景表法の説明なんか長々とするんだ、って?

 もちろん、これに抵触しそうな、アブナいコトをしている連中が、今現在いるからです。

 それは、クーポン共同購入型サイト!

 レストランが半額!とか、旅館が9割引!とか言ってますよね。エステが120%引き!!!というのも目撃しましたーというのは流石にウソです。

 覚えていますかー去年の暮れに「スカスカおせち事件」というのがあって、話題になりましたが、まだ懲りずにやっているようです。以下、6/15の報道を引用しますが・・・

・・・リクルートが運営するクーポン共同購入サイト「ポンパレ」で、ある商品の価格が「不自然だ」とネット上で話題になっている。違法性はないというが、指摘を受け同社は販売を停止する措置をとった。

   問題となっているのは、トレンドワンというECサイトが出品している商品。ハンドルを手で回すと充電ができる中国製の懐中電灯で、携帯電話の充電やラジオ機能もある。「災害時やアウトドアでも大活躍」と謳っている。

  これが2011年6月7日、上で送料込みの通常価格8715円を54%オフの3980円として販売された。

   メーカーや詳細な型番が記されていないのではっきりとはしないものの、これと同じ商品名で見た目もそっくりの中国製充電式懐中電灯が、他の複数のサイトで希望小売価格3500円となっていることが発覚。安いところでは2000円などで売られている。

   これが2ちゃんねるなどで話題になり「詐欺じゃないのか」といった書き込みが多数寄せられた。

  消費者庁によると、やはり一定期間その価格で売っていたという実績があれば、通常価格として認められるので、大幅な値引き目的でやっていたとしても、違法とは断定できない。ただ、「その商品が短期間でそんなに値段が変わるものなのかなどを考慮して個別に判断することになる」としている。

リクルートのポンパレ担当者によると、割引率については希望小売価格ではなく、掲載主の通常価格に従ってやっている。事前に違法性がないことは確認していた・・・

(引用終わり)

 あ、そうですか。じゃあ、通常価格で4週間販売していた、ってどうやって確認したんですかね。そこをしっかり説明しないと、納得する人はいないと思いますよ。

 消費者庁も「関心を寄せている」程度で良いんですかね。クーポンの連中に完全に舐められてるのに気付かないんでしょうかね、消費者庁は。

 役所がこの調子ですからね、アブナいと思いますよ、皆さん。

追伸①

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追伸②

 「青森・岩手・宮城・福島・茨城五県蔵元連合試飲会@浅草in三社祭が開催できない、その日に開催!」をMXTVさんに取材していただいたのですが、その動画がhttp://www.youtube.com/watch?v=XkNtSgu7GN8 で観られます。今頃気づきました。

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節電情報コーナー

 テレビの節電情報コーナーがカンに触る、という方はいませんか。

 私は触りますね。気に入りません。

 どこが気に入らないかと申しますと・・・

 「この番組を見ている貴女だけが、手軽に、しかも快適度を下げずに節電できます!!!」というノリが気に入らないのです。言ってみれば「快適防衛」っぽいテーストが気に入らないということです。

 この震災の後に「自分は以前と変わらず暮らしていきたい!」と言い張る人を、私は嫌いなのです。

 そうでなくて、電力消費をギリギリまで削減したライフスタイルを目指そう!というテーマなら感心します。あるいは、そもそも東京の亜熱帯の夏に快適に過ごそう、という目標設定自体が妥当なのか、そこを骨太に議論する番組なら見ようと思います。

 逆に「快適防衛」っぽいテーストの番組が始まると、チャンネルを変えたくなりますね。

 だいたい、被災地にはエアコンなんか充分に無いんですから、エアコンと扇風機を組み合わせよう!なんて出来ないじゃないですか。

 東京の「快適防衛」のために、ダ○ソンの「羽の無い扇風機」なんか買うお金があるのなら、被災地の物品を買って、お金を送り⇒生活再建を助けてほしいです。

 手前味噌ですが、まず買っていただきたいのは、東北の食品です。

 なぜって、食品は毎日毎日3回も食べるからです。東京に住む1.000万人が3食毎回100円ずつ東北の食品を食べると、どうなりますか、計算してみて下さい。

 1.000万人×3回×100円=30億円です。しかも、それが毎日毎日送金できます。勿論、流通マージンがあるでしょうから、現地に渡る金は減るでしょうが、塵も積もれば巨額であることは間違いないですね。

 私が申したいのは、ここです。ダイ△ンの節電家電や節電グッズを買った結果、お金をたくさん使ってしまい、それで生活防衛のために、安い中国製食品を食べているようでは、なんだかなあ!です。それより東北の食品を召し上がって下さい、毎日毎日。

 酒に目がない方は、東北の酒を飲んで下さい、休肝日以外でいいですから。

 もちろん、電力のピークカットには、私も店も協力しますよ。節電する気が無いわけじゃありません。

 猛暑が予想される日の朝に、総理大臣が緊急会見して、

 今日休める会社や店は、頼むから休業して欲しい、とおっしゃるなら休んでも良いですよ、喜んで。

 あ、でも、今の総理は人気ないから、そういうお願いごとはムリかなあ。

 その役は、総選挙得票第一位の前田敦子氏に代わってもらうしかないかもね。

追伸

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 「オヤジナカセ」は、(倅)セガレグループの若者の、故郷の酒米「山田錦」を使って、老舗「白菊酒造」さんが醸造した御酒です。「父の日」に、あるいは、お父様の誕生日に飲んでいただきたいです。

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修学旅行シーズン

 修学旅行シーズンです。

   梅雨どきは、どうしても普通の観光客が減るので、その代わりに旅行会社は修学旅行生を送りこんできます。天気が悪いと可愛そうですが、子供たちは構わないらしく、歓声をあげながら浅草の街を歩いています。若いって、やっぱり良いですね。

 ただ、あんまり良くないのは子供たちの立ち寄り先です。子供たちが自由時間に行きたがるのは・・・

 コンビニと100円ショップ。自由時間が長い場合は、カラオケボックスにも行くようです。今は子供でもネットで街の情報を仕入れられるので、どうも、事前に地図を調べて来ているようです。

 浅草まで来てコンビニに行くことはないだろう、と思うのですが、子供たちの地元では、コンビニが珍しいのかもしれません。浅草へ来た、というよりは東京へ来た、という感覚なのかもしれませんね。東京に行ったら、コンビニに行こう!という感じなのでしょうかね。

 それともう1点、あんまり良くないのは子供たちの、購入態度です。

 自分達だけだと、歓声をあげて楽しそうなのに、レジで物を買う時は、無言。無言で物だけを突き出している子を良く見かけます。

 これ下さい!

って言うだけで良いのに、元気な「これ下さい!」の声を聞くことはあまり無いですね。

 東京のコンビニを楽しみにして来たんじゃないんですかねえ。店員さんとの会話も楽しめば良いのに。

 思い出しますに、昭和40年生まれの私たちが小さい頃には、浅草にもまだ駄菓子屋さんがあり、その店先が社会教育の場でした。先生はと言えば、駄菓子屋のおばあちゃんでした。

 勿論、コンビニはコンビニエントであるべき店なので、そこが社会教育の場となることなど、最初から期待していません。しかし、何か他に、子供たちが買い物をしながら、世の中を学べる場がないとどうもなあ、と思ったりしています。

追伸

 大吟醸酒「オヤジナカセ」の販売を開始しました。

 「オヤジナカセ」は、(倅)セガレグループの若者の、故郷の酒米「山田錦」を使って、老舗「白菊酒造」さんが醸造した御酒です。「父の日」に、あるいは、お父様の誕生日に飲んでいただきたいです。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて474連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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事業報告②

 6/14に浅草料理飲食業組合の総会があり、私は昨年度の事業報告を担当しました。

 弊ブログの読者の皆さんに、浅料組合の活動内容を知っていただくのも悪くはないので、以下に引用します。少し長いので、昨日から2日に分けて引用しています。今日はその二日目です。

<事業報告の続き>

 次でございます。組合の役割5項目の4番目=「広告宣伝」の事業として、組合のホームページの公開を、昨年度も継続いたしました。担当は「江戸定」の依田様でございました。

 5番目です。「親睦」を図る事業の、新しいものとして2事業、例年通りのものとして2事業を実施しました。まず新規の事業は、「女将さん慰労会」です。日頃裏方として、御店を支えておいでの女将さん方のために、少々勉強を、そしてその後はひととき楽しんでいただく会を催しました。参加された女将さんは27人。会場は手前どもの店「ちんや」で勿論すき焼きを召し上がっていただきました。担当は「川松」の松澤副組合長でございました。

 また組合内の連絡を密にするため、携帯メールを活用しよう、ということになり、昨年10/12に「初心者向けメール講座」を開催しました。担当は「江戸定」の依田様、参加者は6人でございました。

 次に例年通りの親睦事業ですが、総会終了後に懇親会を開催、本年2月には新年会を開催いたしました。なお総会懇親会・新年会、また「女将さん慰労会」の開催に当りましては、アサヒビール株式会社様のお世話になりました。この場を借りまして御礼申し上げます。

 最後になりますが、当初予定にまったくなかった、緊急の事業を、2つ実施しましたので、ご報告いたします。緊急の事業の一番目は「青森・岩手・宮城・福島・茨城5県蔵元 連合試飲会」でございます。

 ご承知の通り、このたびの大震災で、東北地方は甚大な被害を受けました。そうした中で、浅草の飲食店に何ができるか、それは東北の御酒を仕入れて、売ることではないか、まず我々が東北の御酒のことをしっかり勉強し、浅草から御酒の「チャリテイー消費」を喚起して行こう、そういう趣旨の試飲会を、三社祭の土曜日にあえてぶつけて開催いたしました。

 今回被災5県の全ての蔵元さんにお声かけしましたところ、67社の蔵元さんから御酒のご出品を得て、試飲会を開催することができました。一方来場者の方は、有料で入場された方が194人、取材で見えた報道機関が7社、会場に見えた蔵元さんが14社、ご協力いただいた相模屋本店さんをはじめとする、業者さんが3社、合計218人・社と、大勢の方にお集まりいただき、盛況でございました。

 本日も、この会場に東北の素晴らしい御酒のサンプルをご用意してございます。1本につき1.000円のご協賛をいただけましたら、お持ち帰りいただけるようになっております。どうぞ、ご覧いただきたいと思います。

 2番目の緊急事業は「合同雇用促進会」でございます。これは、今回の震災で、職を失って東京に避難して来ている方々に、浅草で働き口を用意しよう、という取り組みのことでございまして、発案者は当組合継旦連(けいだんれん)のメンバーでございました。

 継旦連のメンバーが、浅草観光連盟、浅草商店連合会に働きかけまして、また台東区役所、ハローワークのご協力もいただいて、既に5/25に、第一回目の就職説明会を開催いたしました。

 この件は浅草観連・商連の事業として実施されましたが、発案者は当組合継旦連のメンバーでございました。その点をご記憶いただけますと幸いでございます。

  以上が、昨年度の組合活動についての、ご報告でございました。数多くの新事業を展開しました関係で、報告の時間が、長くなりました。長時間に渡りまして、ご静聴いただきましたことを感謝申し上げます。これにて終わります。ありがとうございました。(終わり)

追伸

 大吟醸酒「オヤジナカセ」の販売を開始しました。

 「オヤジナカセ」は、(倅)セガレグループの若者の、故郷の酒米「山田錦」を使って、老舗「白菊酒造」さんが醸造した御酒です。「父の日」に、あるいは、お父様の誕生日に飲んでいただきたいです。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて473連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

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事業報告①

 6/14に浅草料理飲食業組合の総会があり、私は昨年度の事業報告を担当しました。

 弊ブログの読者の皆さんに、浅料組合の活動内容を知っていただくのも悪くはないので、以下に引用します。少し長くて、そのまま読むと15分位かかるので、2日に分けて引用します。

<事業報告>

 ただ今より浅草料理飲食業組合の、昨年度の事業について、ご報告をさせていただきます。担当いたしますのは、昨年に引き続き、住吉史彦でございます。

 昨年も今年もご出席の方が、既にお気づきと存じますが、実は、私、眼鏡を変えました。眼鏡が似合うと、より報告が皆さんの中へ入っていきやすい、と存じます。(笑い)本当ですよ!なに言ってんの、ウソだろう、という方も騙されたと思って、ご静聴をよろしくお願い申し上げます。

 では始めさせていただきます。事業報告は、議案書に、時系列で詳細に載っておりますが、これをいちいち読み上げますと大変時間がかかりますし、また時系列に書いたものを順に読み上げしますと、方向性が見えてきませんので、そのままの読み上げは避けさせていただきたいと思います。

 代わって昨年度の目新しい事業のことを中心に、それぞれの事業がどのような位置づけで実施されたのか、お話しできれば、と思っております。

 さてその「位置づけ」でございますが、昨年の組合長挨拶の中で、組合の役割として、5項目があげられておりました。「食品衛生と健康管理」「浅草へ見えるお客様への御接待」「職場環境の整備」「広告宣伝」「親睦」であります。昨年度の組合の事業が、その役割5つの内のどれに該当するか、分類しながらご報告を進めさせていただきます。

 時間につきましては、昨年同様、15分強かかるかと存じますが、何卒、寛容の見物をお願い申し上げます。

  さて、組合の役割5項目の冒頭にございますのは、「食品衛生と健康管理」であります。これは当然ながら組合事業の1丁目1番地でございますので、昨年度におきましても、力を入れて取り組みまして、合計5つの事業を実施いたしました。

 まず例年通りのものといたしまして4事業です。食品衛生自治指導員による衛生自主点検を昨年6月に、健康診断を7月に、それから食品衛生功労者・優良店舗・優良従業員の表彰を11月に行いました。また年間を通じて、東京食品販売健康保険組合の、健康保険の取り扱いをいたしました。以上は例年通りの4つの事業でございます。

 つづきまして、「食品衛生と健康管理」に資する、新しい事業でございますが、その新事業と申しますのは、「台東区食品衛生自主管理推進店登録制度」についての、勉強会の開催でございます。この制度は、東京都の自主管理制度と比べましても、点検項目を料飲店側が選べますので、導入がやさしく、小規模経営の御店に適した制度でございます。

 また、皆さんがこの制度に登録しますと、保健所さんのホームページにそのことが掲載されますので、浅草料理飲食業組合の御店が、この制度に多数登録することによりまして、「浅草は衛生管理にも熱心な所だ」ということを世間にPRすることでるわけでございます。

 つきましては、組合といたしまして、この制度の普及に協力申したいと考えておりまして、この制度についての勉強会を、昨年9/17に実施いたしました。

 その後も引き続き、この制度への登録を、皆様にお勧めしてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。なお、本事業の担当委員長は、不肖・住吉史彦でございます。よろしくお願い申し上げます。

 さらにまた、事業と申すほどのことではございませんが、もう1件ご報告いたします。本年4月に、富山県の焼肉チェーンで、ユッケを原因とする食中毒で169人の方が発症、4人が亡くなるという事件がございました。この事件を受けまして、肉を生食することの危険性を啓発するチラシを、台東保健所さんからいただきまして、全組合員様にお送りいたしました。

 以上が「食品衛生と健康管理」に資する、5つの事業についてのご報告でした。内、例年通りのものが4事業・新しいものが1事業でございました。

 次に2番目の役割「浅草へ見えるお客様への御接待」に関連した事業でございますが、「救命技能認定」のための講習会を開催いたしました。救命のキュウは救急車のきゅう、メイはいのちの命でございまして、いのちを救う技能認定ための講習会のことでございます。

 趣旨でございますが、浅草へお越しになったお客様に、安心してお食事をしていただくには、お客様の緊急事態にも、ある程度対処できた方が良いだろう、こう思うわけでございます。そして、緊急事態に対処する方法を学習しますには、消防署が開催する「救命技能認定」の講習を受けるのが一番でございます。

 この講習会は3時間程度で済むものでして、所轄消防署からも、料飲店の関係者に受けてほしい、との強いご要望がございました関係で、昨年度に2回、7/30と10/15に講習会を開催いたしました。参加者は合計20人、参加した方皆さんに漏れなく東京消防庁消防総監様から「救命技能認定証」が授与されました。担当委員長は「神谷バー」の神谷さまでした。

 続きまして組合の役割5項目の3番目は、「職場環境の整備」でございます。1事業を実施いたしましたので、報告させていただきます。この項目に、広い意味で入りますものに、皆様の御店の、後継者の育成問題があろうかと思います。特に後継者の配偶者獲得の問題、ひらたく申しますと、いわゆる「婚活」の問題がございます。

 浅草の飲食店に働く若い人にとりましては、男女の、いわゆる「出会い」の機会が少なくなりがちではないかと思われますので、その「出会い」の機会を、料飲組合が造ってしまおうじゃないか、というのが「婚活パーテイー」の趣旨でございまして、今回は、その2回目でございます。昨年11/11に国際通りの「イースト」というダンスホールを借り切りまして、57人の若い方のご出席をいただきました。

 「あずま」の染谷さんが司会進行を担当して下さいましたが、上手な司会でおお盛り上がりでございまして、終わりの時間を過ぎても、話しに夢中でお帰りにならない方も多うございました。この件は東京新聞さんに大きくお採り上げいただきましたので、ご存じの方も多いかと思います。以上が「職場環境の整備」に関する、事業でした。

<まだありますが、続きは明日に。>

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鳥越の縁日

 「すき焼き通検定」に合格された方の中に、「本職は焼鳥屋さん」という方がいます。

 その方が鳥越(=浅草から南へ2キロほどの所)で焼鳥縁日をされる、というので覗いてきました。

 ご存じの通り、鳥越祭の「千貫神輿」の渡御は震災で中止ですが、それを残念に思った地元氏子の皆さんが、祭の無い日にあわせて縁日を出していました。

 焼鳥縁日の主催者は、そうした氏子の方で、実はやはり私の知人の社長さんなのですが、焼鳥屋さんは、その方の依頼で鶏を焼いていた、という次第です。ビールのサーバーまで借りてくる、という気合の入れようです。

 縁日の主役は勿論、子供たちです。と、いうより子供たちのために縁日を出した、というのがもともとの地元の方の御気持ちのようです。

 私も完全に忘れていましたが、「子供神輿」には定年があります。小学校卒業とともに「子供神輿」も卒業なので、今年の6年生は「子供神輿」の「卒業」ができないのです。

 大人の青年部には、実は定年がなく、還暦を過ぎても「青年部」で神輿を熱狂的にかついでいる人がいたりして「?!」と思うのですが、子供の世界は真面目ですから、そうはいきません。 「子供神輿」の「卒業」がないのは、流石に可愛そうだ、と思った皆さんが、この縁日を出されたようです。

 行ってみますと、例年のにぎわいはないものの、皆さんが街中の、そこここで和やかにしています。

 もともと、鳥越近辺は、今でも職人さんが、職住接近で住んでいる町なので、観光地の浅草とは、人の気質がずいぶん違います。祭の日となると、そういう違いが、目に見える形になって出てくるのだと思います。

 震災からちょうど3ヵ月、皆さんの楽しげな様子がどうにも悲しい、鳥越の縁日でした。

追伸

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有名人

 『江戸東京老舗案内』というブログに載せていただきまして、そのことをツイッターしましたら、中学時代の2年後輩がそれを見つけ、

 「ご無沙汰してます。私も載せていただきました。」

と返信が来ました。その彼も、代々続く佃煮屋さんを継いでいるのです。

 このブログは「100年以上続いている店に限って載せる」しかも「店主の顔写真を必ず載せる」という方針です。個人情報=顔写真が露出するので、掲載を断る御店さんもあるようですが、露出させた結果、知人を見つけて旧交を温める、という効能がありました。

 私の場合、顔写真の露出は、とっくの昔にあきらめているので、今回別段抵抗はありませんでしたが、最初は勿論、抵抗がありました。

 特にインターネットが普及し始めた最初の頃、ネット上に自分の写真は勿論、名前も出ないように気をつけていたものでした。

 今思えばムダな努力をしていたものです。

 結局ブログだのツイッターだのをやる結果になるなら、最初から顔出し・実名出しにしておけば良かったです。そうすれば、もっと有名人になっていたかもしれませんね。

 そう言えば先日、さる知人の結婚式の二次会でお目にかかった方と会話が進む内に、その方は私のことを局地的な有名人と勘違いしたらしく、

 ご当地ヒーローみたいな方ですか?

と聞かれました。

 あのですねえ、ご当地ヒーローと言ったら「リアスの戦士★イーガー」(=女川町商工会青年部が運営しているヒーロー)みたいなものでしょう。あの青年部は偉いと思いますが、一緒にしないで下さいね。

 たしかに、さっきは『上を向いて歩こう』を歌いながら、披露宴会場を一周しましたけどね、そういうことを年中やっているわけではありませんし、「ちんや」の法被と星条旗の帽子は、お約束のコスチュームというわけではなく、今回急に考えついたもんですから。

 ご当地ヒーローではなく、本物のすき焼き屋ですので、あしからず。

*『江戸東京老舗案内』はこちらです。

追伸

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最後の出番

 総会シーズンですが、今年の私の出番は2回だけです。

 6/9は東京都料理業組合の総会、6/10は浅草観光連盟の総会でしたが、出て拍手するだけですから楽なものでした。

 出番はと言うと、5/25の国際観光日本レストラン協会関東支部会の司会と、週明け6/14の浅草料理飲食業組合の、事業報告だけです。

 このブログやツイッターに「忙しい、忙しい」と書いてきたので、皆さんが気を遣って下さったのかもしれません。その間に歌の出番がありましたが、まあ、それは別腹ですね。

 さて、その最後の出番である、浅草料理飲食業組合の事業報告ですが、この仕事は「モノ凄く難儀な仕事」というわけでは、もちろんないのですが、100人ほどの組合員を前に、高い壇上から報告する予定になっていまして、スポットライトもバッチリ当たるので、それなりの緊張感があります。

 さて、そういう次第ですので、この2〜3日間は、事業報告と事業計画の、演説の文案作成と稽古をしないといけません。

 今年も私は演説全文を、パソコンでベタ打ちします。組合には事務員さんもいますが、かならず自分で、全文をベタ打ちします。経験上そうするのが、一番脳への定着が良いと思っています。それに文字数がわかることで、演説の所要時間がわかります。

 もちろん、ベタ打ちより、要点メモを基に話す方が話しやすい、という人も、世の中にはいるでしょうが、私はこれが良いのです。

 去年は報告が長く、ブーイングものでしたが、今年はさらに長くなってしまいそうです。例年の事業に加え、震災関連の事業もあったからです。

1「食品衛生と健康管理」関連の項目として・・・

・食品衛生自治指導員による衛生自主点検

・健康診断

・食品衛生功労者・優良店舗・優良従業員の表彰

・東京食品販売健康保険組合の、健康保険の取り扱い

・台東区食品衛生自主管理推進店登録制度についての、勉強会の開催

・肉を生食することの危険性を啓発するチラシを配布(本年4月の、富山県の焼肉チェーンでの、ユッケを原因とする食中毒事件を受けて)

2「浅草へ見えるお客様への御接待」関連の項目として・・・

・「救命技能認定」のための講習会を開催

3「職場環境の整備」関連の項目として・・・

・「婚活パーテイー」

4「広告宣伝」関連の項目として・・・

・組合ホームページの公開を継続

5「親睦」関連の項目として・・・

・「女将さん慰労会」

・「初心者向けメール講座」を開催

・新年会

6当初予定にまったくなかった、緊急の事業(震災関連事業)

・「青森・岩手・宮城・福島・茨城5県蔵元 連合試飲会@浅草」

・被災者雇用促進会

  以上の通り、怒涛の1年でした。

 全ての事業を、私が全部一人で語るので、工夫しないと、組合員の皆さんは、退屈してしまいますよね。最初に、例年より長いこと、△分ぐらいかかるか、全体で何項目の用件があるか、を知らせておかないといけません。先が見えず、いつまでも話しが続くとダルいですからね。

 また、話しの途中でも、今何番目を話しているか、お知らせして、我慢してもらうようにしたいと思います。

 それにしても、困ったなあ、一番肝心の、つかみのジョークがまだ出来てないんですよ。

 もう、6/12なのに。

追伸

 大吟醸酒「オヤジナカセ」の販売を開始しました。

 「オヤジナカセ」は、(倅)セガレグループの若者の、故郷の酒米「山田錦」を使って、老舗「白菊酒造」さんが醸造した御酒です。「父の日」に、あるいは、お父様の誕生日に飲んでいただきたいです。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて469連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

Filed under: 浅草インサイダー情報,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

割り込み

 私は、割り込みが大嫌いです。

 割り込みする人には敵意すら感じるので、中国では生きていけないでしょう、たぶん。

 その点、マナーの良さを世界中から称賛されている日本なら安心!かと思いきや、そうでもありません。しかも自分の店で割り込みを見かけます。

 「ちんや」さんでそんな事があるの?!と思った方のために、割り込みの事例をご紹介しますと・・・

① 団体さんの間への割り込み

 1グループの人数が多い場合、全員が店の中へ入り込みますのに、少し時間がかかります。どんな団体でも一人や二人は、スピーデイ―な行動を出来ない人がいるもので、列に間が出来てしまうことがあります。そこへ猛然と割り込む人がたまにいます。

 錨!いや、怒り!!

②お年寄りへの割り込み

 お年寄りにとって、御靴を脱ぐ、という動作は難儀な動作ですので、結構な時間がかかる場合があります。お年寄りがモタモタと手間取っている間に、そこへ猛然と割り込む人がたまにいます。

 猪狩!!いや、怒り!!!

 もしかすると会合の時間に遅刻して、上司を待たせている状況なのかもしれません。でもだからと言って、年長の方に礼を欠いて良いはずはありません。

 お年寄りに向かって、「自分が遅刻をしまして、大事な方をお待たせしてしまっています。大変申し訳ないのですが、先に入らせていただいても構いませんか?」くらいのことは言えないんでしょうかね。そもそも遅刻は自業自得ですしね。

 自分の店で、割り込みという現代の冷えた情景を見かけるのは、イヤなものです。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて468連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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