父の日

 大吟醸酒「オヤジナカセ」を販売しています。「(倅)セガレグループ」の若者の、故郷の実家の酒米「山田錦」を使って、老舗「白菊酒造」さんが醸造した御酒です。

 「父の日」に是非親子で飲んでいただきたい、と思って今月から売り始めまして、御蔭様で初回入荷分をなんとか、ほぼ売り切りました。

 「父の日」は、日本人の間にさほど浸透したイベントではないですので、正直、セールスがスゴく盛り上がることは最初から期待していませんでした。でも初回入荷分はなんとか売れました。

 「父の日」が終わってしまっても、「父の誕生日」なら一年中ありますから、一年中売れます。「父の還暦」とか「父の古希」とかもありますから、そこでも「オヤジナカセ」は売れますね。でも、

 なーんだ、要するに、そういうニーズを狙った「企画商品」なのね?!

と言っていただくと困ります。たしかにカテゴリーとしては「企画商品」に入るかもしれませんが、「有名タレントがプロデユースした酒」とかと一緒にしてもらっては違います。

 この御酒を企画した、「(倅)セガレグループ」の人たちは、地方の農家出身の若者達で、今は東京に住み、東京に住みつつ実家の農業・日本の地方の農業を盛り上げたい、と考えている人達です。商品企画以外にも、野菜マーケットを開催したりしています。

 「企画商品」を仕入れない私が、今回仕入れることにした理由は、そこです。

 そして、お客様の中でも、その辺りを認識して注文して下さった方がおいででした。なんで、そうとわかるか、ですが、それは当初のセールスの狙い以外の売れ方をしたからです。

 それは、「父の誕生日に飲む」ではなく「父を偲んで飲む」、という売れ方でした。お父様は故人となって、今はそこにいない、という状況で飲むという展開は、当初まったくイメージしてなかったので、そういう売れ方をした時は少し驚きましたが、これは良い傾向ですね。

 「父の日」「父の誕生日」「父の還暦」に売ってやろう、というセールスの狙いに乗っかって売れたわけでなく、それ以外の筋で、企画者の志がお客様に届いた、ということですから、これはかなり良い傾向と思っています。

 オヤジを思う、というのは普遍的な感情です、おおげさに言えば。

 今は、セールスの狙い以外の筋でも、売れて行くと思っています。

追伸①

 「仙台牛」の販売を始めました。震災の当日にも、仙台牛を仕入れましたが、それ以来の仙台牛です。

 データ=宮城県大崎市・遠山明牧場産、黒毛和種牝牛、個体識別番号:12041-78434。

 「食して繋がる、食して支える、浅草から東北へ。」

追伸②

  「青森・岩手・宮城・福島・茨城五県蔵元連合試飲会@浅草in三社祭が開催できない、その日に開催!」の、当日撮影した動画を「YouTube」にUPしましたので、是非ご覧下さい。⇒ http://www.youtube.com/watch?v=y2CQ1h25IyQ

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて477連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

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Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)