描き主探し
以前このブログで「描き主探し」の掲示をしたのを覚えておいででしょうか。
昨年の3月に、ある方が予約無しで見えて食事をしていかれました。その時は普通に食事を済ませて帰られたのですが、しばらくして、その日召し上がった料理や器、活け花、調度品などを、葉書サイズの絵に仕上げて持って来られました。
それを拝見して、当然御礼を申し上げようと思ったのですが、玄関にいた者に「あの時の絵が出来たので持ってきました!」とだけ言って絵を渡されて、中にお入りにならず、御芳名も名のらずに、すぐに帰られてしまったそうなのです。
応対した者も、こういうケースは初めてで驚き、ただ「ありがとうございます」と言っている内に、御芳名を聞きそびれてしまったようです。最初の食事の時、予約無しで見えていたので、連絡先がまったくわかりません。
その後、絵は小さい額に入れて、玄関ロビーに置いておくことにしました。ご本人が再度見えて、その絵を見つけ、
「あ!これは自分の描いた絵だ!」とお申し出下されば、御礼ができると思ったからです。
それから1年以上がたった、この前の日曜日に、その方がご家族と一緒に「父の日」で見えました。そして嬉しいことに、玄関ロビーに置いてあった、ご自分の絵に気がついて下さいました。
聞けば、いろいろな料理屋を訪ねるたびに、絵に仕上げて、年に一回個展を開くのが、御趣味とか。
なんて良い御趣味なんでしょう。
南雄三さんとおっしゃって、個人のホームページを公開しておいでですので、ご覧下さい。
追伸①
「仙台牛」の販売を始めました。震災の当日にも、仙台牛を仕入れましたが、それ以来の仙台牛です。
データ=宮城県大崎市・遠山明牧場産、黒毛和種牝牛、個体識別番号:12041-78434。
「食して繋がる、食して支える、浅草から東北へ。」
追伸②
「青森・岩手・宮城・福島・茨城五県蔵元連合試飲会@浅草in三社祭が開催できない、その日に開催!」の、当日撮影した動画を、こちら(YouTube)にUPしましたので、是非ご覧下さい。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて479連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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