景表法

  今日は「父の日」ですね。さて「父の日」にまったく関係ないですが、  

 景表法って、ご存じですか。

 景品表示法の略でして、「消費生活アドバイザー」とか「販売士」の資格を持っておいでの方は、ご存じでしょうが、あまり一般生活上で話題になりませんね。一般生活に大変関係あるのに、話題にならないというのがポイントです。

 どのように一般生活に関係あるか、と申しますと、この法律は、商人が詐欺的に「釣り文句」で消費者を騙すことを禁じている法律です。私は、さる大手デパートで係長をしていたことがあるので知っているのです。

 その騙し方の事例ですが・・・

 この時計は、通常は3万円もする物なんですけど、お客様だけ特別に、2万円でお譲りしますよ!!!

とか言っておいて、実は元から通常価格2万円だったのね、ひひひひ、という手口がありますね。

 この手法を「優良誤認」と言って、違法です。

 もう一回申しますが違法です。

 景表法のガイドラインでは「セール期間から遡って8週間のうち4週間以上その価格で販売していたという実績があれば通常価格として認められる。」となっているそうで、要するに、最低一ヶ月は、その定価で売った実績がないと、違法になるわけです。

 それはわかったけど、なんで、景表法の説明なんか長々とするんだ、って?

 もちろん、これに抵触しそうな、アブナいコトをしている連中が、今現在いるからです。

 それは、クーポン共同購入型サイト!

 レストランが半額!とか、旅館が9割引!とか言ってますよね。エステが120%引き!!!というのも目撃しましたーというのは流石にウソです。

 覚えていますかー去年の暮れに「スカスカおせち事件」というのがあって、話題になりましたが、まだ懲りずにやっているようです。以下、6/15の報道を引用しますが・・・

・・・リクルートが運営するクーポン共同購入サイト「ポンパレ」で、ある商品の価格が「不自然だ」とネット上で話題になっている。違法性はないというが、指摘を受け同社は販売を停止する措置をとった。

   問題となっているのは、トレンドワンというECサイトが出品している商品。ハンドルを手で回すと充電ができる中国製の懐中電灯で、携帯電話の充電やラジオ機能もある。「災害時やアウトドアでも大活躍」と謳っている。

  これが2011年6月7日、上で送料込みの通常価格8715円を54%オフの3980円として販売された。

   メーカーや詳細な型番が記されていないのではっきりとはしないものの、これと同じ商品名で見た目もそっくりの中国製充電式懐中電灯が、他の複数のサイトで希望小売価格3500円となっていることが発覚。安いところでは2000円などで売られている。

   これが2ちゃんねるなどで話題になり「詐欺じゃないのか」といった書き込みが多数寄せられた。

  消費者庁によると、やはり一定期間その価格で売っていたという実績があれば、通常価格として認められるので、大幅な値引き目的でやっていたとしても、違法とは断定できない。ただ、「その商品が短期間でそんなに値段が変わるものなのかなどを考慮して個別に判断することになる」としている。

リクルートのポンパレ担当者によると、割引率については希望小売価格ではなく、掲載主の通常価格に従ってやっている。事前に違法性がないことは確認していた・・・

(引用終わり)

 あ、そうですか。じゃあ、通常価格で4週間販売していた、ってどうやって確認したんですかね。そこをしっかり説明しないと、納得する人はいないと思いますよ。

 消費者庁も「関心を寄せている」程度で良いんですかね。クーポンの連中に完全に舐められてるのに気付かないんでしょうかね、消費者庁は。

 役所がこの調子ですからね、アブナいと思いますよ、皆さん。

追伸①

 大吟醸酒「オヤジナカセ」の販売を開始しました。

 「オヤジナカセ」は、(倅)セガレグループの若者の、故郷の酒米「山田錦」を使って、老舗「白菊酒造」さんが醸造した御酒です。「父の日」に、あるいは、お父様の誕生日に飲んでいただきたいです。

追伸②

 「青森・岩手・宮城・福島・茨城五県蔵元連合試飲会@浅草in三社祭が開催できない、その日に開催!」をMXTVさんに取材していただいたのですが、その動画がhttp://www.youtube.com/watch?v=XkNtSgu7GN8 で観られます。今頃気づきました。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて476連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)