2018年5月27日
青森を語る
日本橋三越前の和食店「三冨魯久汁八」さんをお訪ねしました。
3月の、日本橋三越本店で私のトークショーを、「三冨魯久」の御主人が聞きに来て下さり、それでお訪ねすることになった次第です。
さて「三冨魯久汁八(さぶろくじゅうはち)」さんは、「青森を語る、おまかせコース一本」の御店です。
八戸出身の御主人が地元の生産者の方と連携して、産直で食材を送ってもらい、提供しておられます。
産直は、実際問題としては、ロットの問題やら・歩留まりの問題やら、手間がかかって、料理屋泣かせであるのですけど、そこは郷土愛で頑張っておられるようです。頭が下がります。
青森県は、御店に置いてあった地図を見てあらためて思ったのですが、広大です。そして海も山もありますので、県産品で、和食のコースが出来てしまう位食材が揃います。
郷土料理もあります。たとえば「いちご煮」。
八戸の郷土料理です。ウニとアワビの潮汁のことで、「いちご」の名は、お椀の中の乳白色のすまし汁に沈むウニの姿が 朝もやに霞む野いちごのように見えることから名づけられたとか。
その「いちご煮」を、こちらのお店では、コースの「吸いもの」として入れています。
「いちご煮」の磯臭さは抑えてあります。東京の青森料理の店は、在京青森人を相手に居酒屋感覚の味つけの店が多いように思いますが、こちらは違うということが分かります。日本橋ですからね。
ひと味違う、青森料理でした。御馳走様でした。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて3.011日連続更新を達成しました。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。