みりん

日大アメフト部の「殺人タックル」問題がネットで炎上していますね。そんなコメント欄を読んでいて、私は不謹慎にも、怒るより笑ってしまいました。曰く、
「スポーツマンシップのみりんもない卑劣な指導者に大学生まで感覚を麻痺させられてしまっている異常事態。日大生、日大卒業生にまで泥を塗りながら、逃げまくる監督!恥だ!早く辞任しろ!」
「みりん」って「味醂」ですか、ね?
それを言うなら、「微塵」(みじん)ではないでしょうか。
みじん「微塵」とは・・・
1 非常にこまかいちり。
2 物が割れたりして、 非常にこまかくなること。「茶碗が微塵に砕ける」「粉微塵」「木っ端微塵」
3 (下に打消しの語を伴う)量や程度がごくわずかであること。「微塵の敵意もない」「微塵も違いがない」
「微塵切り」という言葉がありますから、たしかに「微塵」も「味醂」も料理用語ではありますが、以前なら間違って使うとかあり得ませんでしたよね。だって、チリと液体ですから、間違うはずがないです。
でも、今どきはご家庭で「味醂」を用意しておいて料理に入れたりはせず、最初から甘味を添加した既成品の調味料を使う方が普通でしょう。それで、きっと味醂に馴染みがなく、語感だけに頼って「みりんも無い」と言ってしまったのだと想像します。
「みりんも無い」という言葉は、まさに、その方の台所に味醂が無いことを意味しているのだと思います。
今年は明治百年。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて3.005日連続更新を達成しました。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: ぼやき部屋,色んな食べ物 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)