カエルのキャラクター
ネットのコメント欄が、これだけ一方の意見に偏っているのも珍しいなあ、と思いました。
キリンビールさんの缶チューハイの、カエルのキャラクターが登場するテレビCMが中止になった一件です。報道によりますと、
「外部のアルコール問題を扱う団体から「キャラクターを使った表現方法が未成年者の関心を誘い、飲酒を誘発しかねない」との指摘を受けた」
「放送を中止するのは缶チューハイ「本搾り」のCM。スーツ姿のカエルのキャラクターと俳優の大沢たかおさんの掛け合いで商品をPRする内容で、当初は26日まで放送し、その後、続編も計画していた。」
「キリンは「指摘を真摯に受け止めた。CMに関する社内基準を厳しくして再発防止に努める」と説明している。」
キリンさんは「真摯に」ということでしたが、真摯でないのはネット・ユーザーの皆さんです。
コメント欄は批判一色でした。曰く、
「今じゃ文句言ったもん勝ちだね。」
「過保護によって病気にせよ情報にせよ、個人の免疫力、自己治癒力がどんどん落ちていってしまうような気がする。」
キリンさんに対しても、
「こういう無茶な要求には毅然とした態度で臨んでほしいな。弱腰すぎる。」
たしかに私も、アルコール分解能力の低い方に酒を飲むことを強制する=アル・ハラは止めるべきだと思います。酒をとりまく環境が昔と違うのは知っています。未成年の飲酒も止めるべきでしょう。
しかし「カエルが未成年者の飲酒を誘発」までは、さすがに考え過ぎと言われても仕方ないですよね。
このニュースを機会に反アルコール団体のことを少し調べてみましたが、
結構意気盛んらしく、そうした団体の活動で「アルコールの有害な使用を低減する」ための「アルコール健康障害対策基本法」が国会上程間近なのだそうです。「アルコール問題議員連盟」というのもあるのだとか。極端な禁酒主義者の集団ではないようです。
しかし、今回の一件を巡る一部の報道やネットの反応では「モンスター・クレーマーだ!」と成ってしまっています。
双方が不寛容でトホホですねえ。
南無観世音菩薩。
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