食べてはいけない食材

意外な所から、シラタキや葱の消化の話しになり、さらには、そもそもシラタキや葱が何故すき焼きに入っているのか、という話しになりました。

3年ほど前のことですが、父が胃の手術を受けました時に、術後すぐ食べてはいけない食材としてシラタキや葱が挙げられていて、当時、

これじゃあ、すき焼きが食べられなくて困るなあ、と思いました。

それから3年がたって父の病が完治して、その時のことを思い出しながらFBに書きましたら、知人から、

私の身内も最近胃の手術を受け、やはりすき焼きを禁止されて困っています。大のすき焼き好きなものですから・・・

とコメントが入りました。

そうしましたら、それを見ていた、学校の先輩で医者に成っておられる方から・・・

「しらたきやこんにゃく、葱は消化がよくないのは事実でして、煮ると柔らかくなる下仁田葱でも、食べた後で腸をのぞけば繊維がかなり残っているものだということです。こんにゃくを丸呑みすれば腸閉塞を起こした例もあるくらいなので、年配の先生程全面的に禁止する傾向があるそうです。」

「ただし胃切後の方にはよく噛んで食べるように言うのも事実であり、しらたきだろうと葱だろうと咀嚼すれば禁ずることはないということです。肉にも同様な事が言えましょうね。柔らかい肉をよく噛んで食べれば大丈夫でしょう。何かのご参考まで。」

考えてみまするに、葱やコンニャクは繊維が消化し切れず残りがちだからこそ、それと一緒に肉などの消化カスも外へ排泄されていくわけで、閉塞しては大変ですが、そういうことがなければ逆に便通促進になるわけです。

おそらくは、そもそもそういう理由・そういう目的で古くから、すき焼きのアイテムに加わっているものと想像できます。

大変勉強になりました。ありがとうございました。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.407日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)