2014年1月20日
殿様葱
12月~1月前半にかけ、「変わりザク」として好評だった「大鰐温泉もやし」の後を受け、1月後半~2月用には「下仁田葱」が登場しました。
「下仁田葱」と言うと11月の「葱解禁」が有名ですが、むしろ一番寒いこの季節が一番旨いのです。
「すきや連」で旧知の下仁田葱農家KG沢さんにお願いしますと、有り難いことに毎週1箱分けて貰えることになりました。KG沢さんは、
寒中に葱を!
という習慣を日本人に根付かせようと目論んでおられるようで、喜んで葱を送って下さいました。
さて、待望の葱が届きますと、
箱には「到着次第二日間くらい日光に当て乾燥させ、白い部分(根)を下にして立てかけ、室内に置いて下さい。」
と書いてあります。芸が細かいです。
寝かせておくと、やがて自らの力で起き上がろうとして曲がってしまい、そのとき余分な熱が出たりして、味が変わってしまうため、立てて保存するのだとか。
そう、土から抜いても葱は生きており、食品で在る前に生き物なのです。
さて、ここで「下仁田葱」と、他の葱との違いをおさらいしますが、
・まず、太さ。「殿様葱」と言われる理由は、この存在感ですね。
・辛み=生の状態では最も辛みの強い葱です。火を通せば甘くなります。
・中心部の「トロリ感」
・流通方式=ブランド力維持のため、本当に美味しい冬の間だけ出荷します。夏の間はお休みで11月に「解禁」します。
通常のザクに盛られている「千住葱」との食べ比べをお楽しみいただきたいと思います。
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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM Comments (0)