最終日

上野公園に在る「旧東京音楽学校奏楽堂」は、耐震補強工事に入るため、3/28-3/31の「ありがとう・また逢う日までコンサート」を最後に、当分の間休館することになりました。

「奏楽堂」は、昭和62年に台東区の手で現在地に移築保存されたのですが、その時の用談に弊店がしばしば使われました。その経緯については、弊ブログの2012年1月5日号・6日号をお読み願いたいのですが、その経緯がありますもので、弊店は長年協賛広告を出して来ました。

それで、今回のコンサートにも招待していただけることになり、最終日に聴きに行って参りました。

館長さんに聞いたところでは、「奏楽堂」は、2011.3.11の時は、細いクラックが壁に入った程度だったそうですから、外壁の剥離があった「ちんや」よりマシなのですが、重要文化財ですので、補強が必要と判断されたそうです。

工法は未だ決定してないそうですが、解体再建となると工事に3年とか、かかってしまう模様です。

お名残り惜しいことです。

で、最終コンサートは、館に所縁の芸大の関係者による演奏で、演目にはバロック~前古典期の渋い音楽が並んでいました。

J.S.バッハ、C.P.E.バッハ、フレスコバルディ、クープラン、ブクステフーデ、スカルラッティ・・・といった作曲家です。

あれ? 館長さんは、たしか派手な感じで!と言っておいでだったような気がしたんだけどなあ・・・

でも、感動的なコンサートだったので、まあ、良いでしょう。

日本最古の洋式コンサート・ホールである、この楽堂で、ひととき音楽に浸らせていただきました。

聴き終えて外へ出ると、今年の早めの桜が散り行く最中。

楽堂に再会を誓って上野を後にしました。

なお、今後も「日本歌曲コンクール」「芸大生による木曜コンサート」は、合羽橋の「ミレニアム・ホール」で続けて行くそうですので、皆様のご後援を賜りたく、お願い申し上げます。

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は345人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.128日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

Filed under: 憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)