ぐい呑

私の、ぐい呑は湯呑です。

日々湯呑で燗酒を飲んでいます。

その湯呑は美濃・柿野温泉の近くで作陶しておられる、岸本謙仁先生の、黄瀬戸の湯呑です。有り難く愛用させていただいています。

私がそれを使います理由は、まず私の手のサイズにピッタリだから。

湯呑の直径は7.2cmで、これが実に丁度良いのです。

普通の猪口は直径が5cmほどですが、これは小さ過ぎていけません。7.2cmありますと、手に持った時に陶器の原料の土の暖かさを感じますが、小さくては今市感じにくいですよね。

もう一つの理由は、口がすぼんでいるから。

先ほど直径は7.2cmと書きましたが、それは口の部分の直径のことで、胴の部分の直径は、もう少し長くて7.8cmです。つまり胴から口にかけてなだらかにすぼんだ形をしています。

この形が燗酒を注いだ時に良いのです。香りが楽しめます。

私は吟醸香より燗酒の香りが好きでして、それを楽しむには、この形が良いと思っています。

ワイングラスも、同じ理屈で口がすぼんいますから、燗酒の香りを楽しむために、それを使うのも一つの手ではあります。強化グラスは50℃くらいの酒を注いでも全然問題ありません。

しかし、です、私は根本的に柄の長いグラスが好きでないのです。

私はあくまでも、器の胴の部分を手に持って、酒の暖かさと土の暖かさを感じながら飲みたいのです。

それに、ですよ、だいたい柄の長いグラスは危ないじゃないですか、酔っ払いに使わせるには。たいていヒックリ返しますよね。

だからやっぱり湯呑です。

自宅の風呂場にこの湯呑を持ち込んで、燗酒を楽しむのが何よりの楽しみです。

また浅草の居酒屋さんで、器の持ち込みがOKの御店へは、この湯呑を持って行きます。

陽気が暑くならない今の内に、是非皆さんも燗酒をお楽しみ下さい。

<春の臨時営業(火曜営業)のお知らせ>

春の観光シーズンをむかえ、下記の日は火曜日ですが、営業いたします。

どうぞ御利用下さいませ。

平成25年3月26日(火)隅田公園桜まつり

平成25年4月 2日(火)隅田公園桜まつり

平成25年4月30日(火)GW連休

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.118日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)