結局やっちゃいましたね、馬肉ユッケも。
大丈夫なのかねえ? やっちゃうんじゃないかねえ?
と思っていたら、結局やっちゃいましたね、食中毒を。
馬肉ユッケの、o-157事件のことです。
牛肉ユッケの衛生基準がきびしくなり、困った焼き肉業者が、雪崩をうって馬肉ユッケに走りましたが、全ての馬肉ユッケが安全というわけではありません。
牛よりはo-157がいる確率が低いことは低いのですが、そもそも馬だって生身の生き物ですから、無菌ではないです。
それを生で食べるためには、肉の表面部分を加熱殺菌して除去し、中心部だけを切り出さなければなりません。
しかも、その過程を全て無菌に近い空間・無菌に近い道具でやらねばなりません。
その全ての作業を格安でやるなんて、無理なんです。
ところが格安の生馬肉を用意することを、焼き肉業者から要求された、長野県の「大成」という会社が、加熱用の馬肉つまり、上に書いたような処理をしていない馬肉を「生食用」と偽装表示して売ってしまったのです。
あーあ、ですね。
この馬肉は輸入の馬肉だったそうです。
きびしい衛生管理が必要なんですから、自分の眼の届く近くの会社から仕入れないといけないのに、外国から輸入する、という発想が、第一にアンビリーバボーです。
結局、この業者の馬肉を生食した人がo-157に罹り、それで保健所が「大成」を調べたら、自社の在庫の中からはo-157は出なかったものの、ちょうど防疫検査にかけられていた肉から、大腸菌が出たそうです。
恐るべきことに、この業者はその後も保健所には「加熱用として売っています」と嘘の報告をしてさらに売り続けた、というから、かなりの度胸です。
と、申しますか、完全に価値観が逆転しています。
業者間の競争が厳しい、とか
自社の業績が厳しい、とかより、
人の命を危険に曝してはいけない、とか
「長野の馬肉食」という地域の食文化にダメージを与えてはいけない、
ということが優先されるはずですね、普通は。
今回は、その順位が完全にさかさまになっていたようです。
企業は「ゴーイング・コンサーン」だって良く言いますが、
そんなにまでして、続けるべき会社なんて無いと思いますよ、私は。
怒り新党 イヤ怒り神道 イヤイヤ怒り心頭。
<春の臨時営業(火曜営業)のお知らせ>
春の観光シーズンをむかえ、下記の日は火曜日ですが、営業いたします。
どうぞ御利用下さいませ。
平成25年3月19日(火)お彼岸
平成25年3月26日(火)隅田公園桜まつり
平成25年4月 2日(火)隅田公園桜まつり
平成25年4月30日(火)GW連休
*個人的には3/13-4/8まで28連投ですが、頑張ります!
追伸①
藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。
他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。
是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.108日連続更新を達成しました。あと3日で1.111日連続更新です。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。