アル添

さて弊ブログも丸3年連続更新を達成。4年目に突入して参りましたが、そんな折、

非常に残念な事件が起きてしまいました。

大阪府の「浪花酒造」が、「純米酒」に醸造アルコールを混ぜたり、「吟醸酒」に規定以上の醸造アルコールを加えたりして、国税庁の基準に違反していたことがわかったのです。

この蔵の酒は2008年の北海道洞爺湖サミットで提供されていましたし、全国新酒鑑評会でも金賞を受賞していましたから、驚きます。

取材にたいして、「普通酒で成分が違ってもおいしくなると思って入れてしまった。認識が甘かった」と話したそうです。

私も、醸造アルコールを添加することで、酒がおいしくなることはある、と思っています。燗して飲む場合は特にそうです。

江戸時代から、日本酒メーカーが米焼酎を自社で作って、混ぜることは普通に行われていました。それを「柱焼酎仕込み」と言います。

ですから、そのこと自体は全くおかしなことではないのですが、現在「柱焼酎仕込み」をしている蔵元さんはあまり多くなく、工業的に生産された純度の高いアルコールが添加されるケースが多いようです。この場合原料は海外の砂糖キビなどです。

そういう場合は、原料の素性が知れないので、どうしても世間では、純米=善玉VSアル添=悪玉という構図に成ってしまいます。

自社で米焼酎を作って、堂々と添加して、純粋に味で評価するような風潮になれば良いのですが、アル添の詳細を隠そうとする風潮がある限り、それが今回のような行為のドジョウに成り続けるイヤ土壌に成り続けると思います。

残念です。

追伸①

日本橋三越本店の催事「味と技の大江戸展」に出店しています。是非御来店下さい。

2月27日(水)から3月4日(月)まで。7階催事場にて。

イートインではなく精肉販売の出店です。

くわしくは⇒http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/event10.html

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.093日連続更新を達成しました。あと18日で1.111日連続更新です。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)