愉快な仲間
「財界」に出ることになりました。
と申しましても、経団連の役員に成ったわけではありません。浅草「継旦連」の代表になら成ったことがありますけどね、今回は違います。
「財界」という名前の雑誌の、「愉快な仲間」という対談コーナーに、「東都のれん会・東若会」の一員として出させていただきました。
メンバーは「船橋屋」さん、「吉徳」さん、「にんべん」さん、「鮒佐」さん、「宮本卯ノ助」さん、「山本海苔店」さんの若旦那さんとご一緒できて、実に光栄なことでした。
「コレド室町」の中の、「にんべん」さんの本店に集まって、集合写真をニコ!
それから「日本橋倶楽部」に移動して対談です。
さて内容は・・・
老舗企業を継ぐことのプレッシャーはあるのか?
若旦那同士が交流することの良い点は?
守るものと変えるものの区別はどうつけるのか?
といった内容です。
こういった御質問の中で、必ず出て来るのは、最後の「守るものと変えるもの」です。
私は、この問答をすることは、ほとんど不毛だと思っていまして、まともに答えないことにしています。だって
「守る・変える」の期間が、未来永劫なのか、
「守る・変える」の期間が、自分の世代の間なのか、
「守る・変える」の期間が、ここ10年なのか、
いずれにしても、「守る・変える」の判断をするには、未来を予想しないといけませんが、そんなことできますか?
仮に、この3つの中の一番短い10年に設定したとしても、10年先のことなんて分かりますか?2011年3月10日に翌日以降のことを分かり切っていた、老舗さんなんていません。
毎日現実に直面して試行錯誤しながら、多数の失敗と少しの成功を繰り返して行くのが、実際の経営です。商品構成、味、値段、メニューのデザイン、皿のデザイン、部屋の設備、ロゴ、宣伝コピー・・・と毎日数えきれない試行錯誤をしています。
雑誌の対談で、キッパリ「守るのはアレとコレで、変えるのはソレ」なんて言えませんよね。
答えられたとしても「その時点ではそう考えていた」という答えだけです。
そういうわけで回答不能です。
未来永劫守るべきものなんて、商売への姿勢・心構え・考え方=つまりは目に見えないものだけです。
本当は、それこそが一番大事と思いますけどね、例えば近江商人が言い出した、「三方良し」という考えは、未来永劫守りたいものです。
そういう名言を考えつかない人間は、雑誌などでエラそうなことを言わないのがベターと申すものです。
という次第で、この対談の内容が読者の皆さんの御期待に応えられるか、分かりません。
でも写真は結構、カッコ良く撮れたので、是非ご購入下さいませ。
㈱財界研究所発行。発売は10/30の予定です。
追伸①
藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。
他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。
是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて957日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。