尾花沢市産「山形牛」 No.02452-40599

 「ちんや」の「今週の特撰牛肉」が、6/13より変わりました。山形県尾花沢市産の「山形牛」で、黒毛和種の牝牛、個体識別番号は02452-40599です。

 尾花沢市と言うと、ピンと来ない人もいるかもしれませんが、銀山温泉のある所、と言えば、すぐわかるかもしれません。銀山温泉は、「大正浪漫の湯の町」として有名ですよね。銀山川の両岸に、大正末期から昭和初期に建てられた、洋風木造の旅館が軒を並べていて、独特な景観がロマンテイックな所です。

 今回の牛のファームは、その近所でして、寒暖の差が大きく、冬には雪が2メートル近く積もるそうです。

 早速、ファームのホームページを開けてみました。「スカイファームおざき」さんという所です。見れば、堆肥のリサイクルに熱心で、堆肥撹拌プラントが2基あり、袋詰めロボットまであるそうです。

 堆肥づくりのため、牛舎の中には、「バーンクリーナー」という機械も入れていて、この機械で自動的に、牛の糞尿を搬出できるしくみになっているそうです。堆肥のリサイクルに取り組む結果、牛舎が清潔になるのは、大変結構です。             

 最近、生産現場では、リサイクルに熱心な方が多いですね。人件費の高い日本で農業を続けるには、産出したものを、ゴミにしてはゼッタイにダメで、リサイクルして商品にするのが、至上命題なのだそうです。

 先日、向笠千恵子先生の紹介で「ちんや」へ見えた、「沖縄さとうきび機能研究所」のT社長も、同じことを考えておいでで、さとうきびの皮から出来る繊維で、洋服を作ったりされています。料理屋は、リサイクルに関しては、とてもとても遅れていますので、反省ですね。

  一方、牛の育て方については、企業秘密なのか、「スカイファームおざき」さんは、さほど詳しく、ホームページに載せていません。

 前回の「みついし牛」の時は、飼料について、詳しい資料がもらえて有益でした。「みついし牛」には、飼料の中にビタミンや貝化石等のミネラルを添加しているそうで、そのせいか、複雑な味でした。隠岐牛にも通じる大人の味で、かなり旨かったと言って良いと思います。

 今回の山形牛も旨いですし、コンクール等の実績もあるファームさんですから、味のレベルとしては、いい勝負ですが、できれば、もう一声情報公開があっても良かったかもしれませんね。

  実は、銀山で採れた銀を、牛に与えているとか・・・

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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*「スカイファームおざき」さんについては、こちらです。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 9:40 AM  Comments (0)